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 2009年02月の記事 

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本題の前に、Fishの「愛情之所以為愛情 (愛情はどうして愛情なの)」のMVが公開されました。
聯合追星網-MV視聴ページ
このページは随時更新されるため、webプレーヤーページのリンクも貼っておきます。
「愛情之所以為愛情」MV

今回はドラマMVではありませんが、素朴なアニメがFishのシーンに絡められていて、味わいのあるMVになっています。
Fishのシーンはどこかのお店を借りたのでしょうか、これだけの小道具を揃えるのはセットだとむずかしいでしょう。照明もきれいでとても深みのある映像になっています。今回のアルバムのMVはどれも照明がきれいで、とてもいい画が撮られています。監督は2人クレジットされていますが、1人はおそらくアニメ部分の担当でしょう。
私が好きな周格泰 (チョウ・グータイ) 監督は今回は撮ってないのでしょうか。巨匠ですから撮っていれば早くに公開されているでしょうから撮ってないのでしょうね。

Fishの移籍
1月に出た今回のFishのニューアルバム「靜茹 & 情歌」は、1999年のFishのデビュー以来からの滾石唱片 (ロックレコード) ではなく、相信音樂 (Bin Music) というところから出ています。相信音樂とは、2006年後半に滾石唱片の資金援助を受けて、その子会社としてロックバンド五月天 (メイデイ) が設立したレーベルなのですが、設立時にその五月天と、Fishや品冠 (ビクター・ウォン)、その後に丁噹 (ディンダン) など、滾石で最もCDを売る歌手がそちらに移籍しました。しかし滾石唱片が全ての楽曲の権利を持っていたので、あくまでFishたちは滾石歌手だったのです。ところがその後2年あまりのあいだに親子関係が逆転してしまったようなのです。そしてこの「靜茹 & 情歌」をきっかけに相信音樂は滾石唱片から完全に離れたようです。
Fishは、はっきりと移籍したと言うのではなく、いつのまにか滾石歌手ではなくなったと言う状態です。

どうして滾石唱片は大物歌手たちを手放したのでしょう。
ここからは推測です。
Fishや品冠などのコンサートはどうしても大規模になります。それはハイリスク・ハイリターンなものです。C-POP界は海賊版や違法アップロードのせいで、ずっと不景気が続いていますから、滾石唱片にはハイリスクを背負う体力がもうなくなっていたのではないかと思うのです。楽曲の権利だけ所有して、あとは子会社にまかせようということだったのではないかなと。
そこが滾石唱片の失策で、相信音樂はリスクを恐れず、Fishや五月天や品冠のコンサートをどんどん行って成長して行き、アジア各地に独立法人を設け、独自の販売網を作り上げたようなのです。
FishのCDの背表紙を見ると、「崇拜」の時は滾石唱片のマークが上で相信音樂が下にありました。ところがライブアルバムの「今天情人節」ではそれが上下逆転していました。そして今回は完全に滾石唱片のマークも名前もありません。
それぞれのホームページを見れば一目瞭然で、相信音樂は少数精鋭で活気に満ちていますが、滾石唱片はトップページしかなく、リンクは全てwebショップへのもので、もはやCDをよく売る歌手は卓文萱 (ジニー・チュオ) と曹格 (ゲイリー・ツァオ) しか残っていません。あとは無名の新人と往年の大歌手たちと、アメリカのジャズCDと夏川りみの販売代理です。かつて栄華を極めC-POPの歴史を作ってきた滾石唱片も、今は小さなレコード会社になってしまったようです。
この2つの会社は決別したわけではないようで、滾石唱片のそのwebショップでは、相信音樂のCDを販売しています。なんとなくそれも寂しい感じもしますが。ただ、この世界的大不況の中では、小さくなった方が生き残るチャンスはあるのかも知れません。

そのせいか、「靜茹 & 情歌」ではレコーディングスタッフが一部を除いて今までとガラッと変わりました。それで今回はちょっと違った音になったのだと思います。MVの監督も巨匠だとかベテランの人は使わずに、若手の才能のある人を使って行こうと言う考えなのかも知れません。
ロックバンド五月天は、歴史のあるレコード会社の古い体質がいやだったのでしょうか。

私はC-POPにハマって2年半にもならないのですが、その中でC-POPの歴史の一端を見たような気がします。
さて、日本の滾石唱片であるロックレコード・ジャパンから「靜茹 & 情歌」の日本版は出るのでしょうか。

滾石唱片公式ページ
相信音樂公式ページ


※訂正追記 (3月13日) : 「泡泡魚的水中生活」の熱帯魚さんからご指摘を受けました。相信音楽は滾石唱片の子会社としてではなく、独立したレーベルとして起ち上げられたようで、互いに協力し合う立場ではあるようです。しかし、相信音楽創設当時は滾石唱片傘下の会社と見られていたようです。


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ベストアルバムとはちょっと違ったベストです。

188と175。何の数字だかわかりますか? 兄妹ユニットJSの2人、ジャスティンとソフィアの身長です。この背の高い2人から今までに数々の美しい音楽が紡ぎ出されてきました。自分たちの曲だけでなく、多くの歌手にも楽曲を提供してきたのです。(主に兄ジャスティン) そのセルフカバー集に新曲3曲を付けたアルバムが先月出ています。
セルフカバーという謳い文句ですが、実は実際に使われたデモ録音集なのです。つまり各歌手へのプレゼンテーションとして彼らの個人スタジオで録音されたもので、レコーディングスタッフや歌手に「大体こんな仕上がりになるよ」ということを伝えるための仮録音です。
実は昨年6月に、このデモ録音集のMP3ファイルのCD-ROM版が出ていて、今回はそのオーディオCD版に新曲のディスクが付けられたものです。

「The JS Moments - JS的創作故事集」2009年1月8日

The JS MomentsCD 1 (新曲)
 01. 回憶的聖誕節 試聴
 02. 飛向札幌的班機 (中華航空形象歌曲)
 03. Harmonize

CD 2 (デモ録音集)
 01. The Moment (原唱:孫燕姿)
 02. 不後悔 (劉匇華 '天生天養' 原創版)
 03. A New Break of Dawn (JS'遇見未來'英文版)
 04. 凌晨三點鐘 (原唱:張智成)
 05. 最後倒數 (劉若英 '我很好' 原創版)
 06. 路 (原唱:梁靜茹)
 07. 不想想太多 (原唱:蘇慧倫)
 08. 逃生 (原唱:張信哲)
 09. 習慣 (原唱:楊丞琳)
 10. 威尼斯迷路 (原唱:許慧欣)
 11. 驚嘆號 (原唱:光良)
 12. 還是會想他 (原唱:何耀珊)
 13. 現在的我們 (原唱:蕭薔)
 14. 為冬天寫的詩 (原唱:羅美玲)
 15. 我比想像中愛你

まず新曲についてです。
1曲目は心がホットになるようなクリスマスソングで、よくできています。が、発売がクリスマスを遥かに過ぎてしまいました。彼らが悪いわけではないのでしょうが、1ヶ月ほど発売が遅れたのでしょう。このジャケ写にしても、ちょっとこれはつらいですねえ…。今年のクリスマスに聴いてあげましょう。
2曲目は中華航空のイメージソングです。新曲と言うよりリメイクで、2007年のシングル「Bianco」に入っていたものをアレンジし直したものです。この歌詞の主人公は彼との関係を修復するために旅に出て、札幌行きの便に乗るわけです。「寒冷前線は私たちの愛の境界線を通過する」なんて歌詞が出てきます。台湾では北海道旅行がとても人気があるそうです。
3曲目のジャスティンが歌う英語曲は、ニューヨークの仏教青年団が作った国連活動の曲ということで、JSの数少ないカバー曲ですが、ジャスティンが作りそうなメロディです。

デモ録音について。
デモ録音と言っても、彼らのものはよくできています。梁靜茹 (フィッシュ・リョン) に提供した「路」は、それが収められたアルバム「絲路」の発売当時の記事を読むと、「JSの2人は完璧なデモを作ってきた」という記述が見られます。もちろんFishの完成したものはちゃんとした録音スタジオで録られていますからデモよりも音に厚みがありますが、基本的には同じイメージで仕上がっています。許慧欣 (イボンヌ・シュー) に提供した「威尼斯迷路」などはほとんどそのままです。
女性歌手向けには妹のソフィアが歌い、男性歌手向けには兄ジャスティンが歌っていますが、張信哲 (ジェフ・チャン) への「逃生」は、張信哲の声が高いためかソフィアが歌っています。いずれにしても強力な兄妹音楽工房です。
ただ、よくできていると言っても、彼らの自宅の機材の状態によりますから、古いものは録音クオリティが低いものもありますし、完璧に近いものも、やはり本格的なスタジオで録ったものではありませんので、やや音は軽く聴こえます。原唱版を知っている曲は結構楽しめるのですが、知らなければ単なるデモ録音でしかないわけで、そのへんは割り引いて聴かなければなりません。と言っても本当にジャスティンは今までにきれいな曲をたくさん書いてきたことがわかります。
ラストの曲に関しては何も書かれてありません。没になった未発表曲でしょうか。没になる理由には出来が悪い場合ではないこともありますからね。
ちなみに孫燕姿 (ステファニー・スン) に提供した「The Moment」に関しては、JSは「白鶴」というタイトルで以前にちゃんとしたセルフカバーをしています。それがいつだったのか全く記録が見当たらないのですが、MVが存在します。映像を見ると、哥哥妹妹時代に彼らが先に歌った可能性もありますが。→YouTube

おそらくこれらのデモ録音が仕上がるまでには、何度もプロデューサーに聴いてもらっては「だめだめ、こんなんじゃ売れないよ!」などと言われながら、何度も直しているのではないかと想像されます。その都度「くそ! あのプロデューサーめ!」と思ったに違いありません。きっと。大体どこのギョーカイも同じですから想像がつきます。
自分たちの曲「遇見未來」のデモである英語曲「A New Break Of Dawn」も入っていますが、これもおそらく「英語じゃ売れないよ!」と言われたのかも知れません。このデモを聴くと、自分たちのアルバムでもプレゼンテーションをしてプロデューサーにお伺いを立てなければいけないということに彼らは不満を覚えて、レコード会社を離れてインディーズレーベルからシングルを出したのではないかと想像してしまいます。
確かに「売る」という視点で見ると、映像の世界にしてもプロデューサーの客観的な視点のほうが正しかったりします。映像も音楽もそれを職業とする限り売れなければ成立しないわけで、数百年前のヨーロッパの偉大なる作曲家たちでも王室がスポンサーになっていたりして、王様の好みに合わせて作曲したりしています。そのあたりが「アートと商売は相容れないけれども歩み寄らなければ何も出来ない」という永遠のジレンマでもあります。
ギョーカイ的な話になってしまいましたが、デモ録音というギョーカイの仕事の工程上のものを聴くと、どうしてもそんなことを考えてしまって素直に聴けないところがあります。

ジャケットの外箱に書いてありましたが、「路」を提供されたFishがジャスティンにメッセージを贈っています。
「こんなにいいメロディをとても楽しく何度も歌えるなんて、これからもあなたが書いた歌をもっと歌える機会があることを望みます!」



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やはり唯一無二!

ライブアルバムやシングルを除けば、実に3年4ヶ月ぶりのチーチェン (綺貞) のニューアルバム。当然全曲自身の作詞作曲です。全体の雰囲気は以前と何か大きく変ったわけではありませんが、相変わらず不思議な魅力のある人です。しかし別の部分で大きく変わったように思えるパワーがこのアルバムに満ちあふれています。それは彼女の年齢的なこともあるのかも知れませんが、チーチェンのことですからこの3年間に山のように曲を書いてきたはずで、その中からより抜いて歌い込んできたものをこのアルバムに凝縮しているように思えます。

「太陽」2009年01月23日   →歌詞  →iTunesストアweb試聴

San 01. 手的預言 MV
 02. 狂戀
 03. 太陽 MV
 04. 魚 MV
 05. 距離 MV
 06. 倔強愛情的勝利
 07. 失敗者的飛翔
 08. 下個星期去英國 MV
 09. 另一種平靜
 10. 煙火
 11. 一首歌,讓你帶回去

すでに話題になっている「太陽」や「魚」も素晴らしいのですが、2曲目「狂戀」が特に私には素晴らしく聴こえました。豪華なストリングスや宙を舞うようなピアノのフレーズが息を呑みます。しかし何よりもチーチェンの情熱的な歌が素晴らしいのです。実はこの曲、チーチェンはメジャーデビューの前年1997年にインディーズレーベルから「DEMO1」というアルバムを出しているのですが、その1曲目ですでに歌っているのです。12年前です。それ以来歌い込んで来たものでしょう。
他の歌手の場合、録音スタジオに入って本人が初めて新曲を聴かされて、その日のうちに何度も練習して録音するというのが多くあるようで、まだ詞もできてなくて、作詞家からのメール待ちなどということもしばしばあるようです。チーチェンの場合はギター1本で長く歌い込んでからアルバムを作ると言う、アーティストにとっては理想的なアルバム作りをしているようです。
7曲目の「失敗者的飛翔」も昨年7月にシングルで出していたもので、何年も前からステージで歌ってきたようです。今回の録音はシングルよりアレンジを豪華にしています。
特にチーチェンの曲の場合、詞を直接聞き取る事が出来たらまた違う印象を持つのでしょうが、今のところ詞の話になると私にはお手上げです。

このアルバムは普通のCDに比べボーカルの音がやや大き目に入っています。前作のように全体にストリングスやヘビーギターなどが入ったりして音はぶ厚くなっていますが、チーチェンの歌とチーチェンがつま弾くギターの音が生々しく全面に押し出されて収録されています。つまり彼女がギターを弾きながら歌う歌に対して音が飾られている作りになっているわけで、もちろん彼女のギターが入っていないものもありますが、全てはギター1本の弾き語りがベースになっているのです。
そして、レコード会社などから一切口を挟まれない自分の立場を作り上げたチーチェンは、思うがままに音楽をやっているように思えます。

チーチェンの城
チーチェンは現在エイベックス台湾と契約しているのですが、独自のインディーズレーベル「cheerego.com」を持っていて、エイベックスとは会社同士の契約をしているようで、2003年以来その自分のレーベルからもシングルを5枚出しています。(チアリーゴは彼女のあだ名)
今回の「太陽」も当初cheerego.comから出ると言う記述もあったのですが、やはり販売力のあるエイベックスから出ました。しかしそれは急遽決まったことなのか、全くエイベックスはクレジットされていません。cheerego.comはエイベックスの傘下にいるわけではなく、全くフリーな立場のようで、前回のライブアルバムは別の会社から発行されています。どうしても小さなレーベルは大きな会社の傘下に入ってしまうものですが、cheerego.comに関してはかたくなに「独立」を維持しているようです。
今回のアルバムの制作そのものもcheerego.comのようで、クレジットを見るとボーカルの録音は「陳綺貞の家」となっています。プロデューサー (制作人) というポジションの人もいますが、この場合、チーチェンがやりたいことをどうすれば実現できるのか、製作費を鑑みながらそれに適したスタジオを手配するだとか、彼女の音楽を理解した上で制作上の段取りを考える人です。
「太陽」と「魚」のストリングスは北京国家交響楽団ということで、北京まで録りに行っているようですが、ストリングス隊を使う場合、台湾で録るよりも北京まで行ったほうが安くつくというプロデューサー判断でしょう。これは他の人のCDのクレジットでも見かけます。
ちなみにそれ以外の曲のストリングスは台湾で録っていますが、そのストリングスアレンジと指揮はかつて動靜樂團というバンドにいた阿滾 (アグァン) という人で、張韶涵 (アンジェラ・チャン) の曲を書いたり、そのコンサートで指揮棒を振っている人です。
生のストリングスというのはけっこう高く付くものですからシンセサイザーで済ませてしまうことが多くありますが、やはり生音にこだわったのでしょう。
他にクレジットを見ると、チーチェンとの古いつきあいなのか、ロックバンド五月天 (メイデイ) が所持するスタジオからも協力を得ているようです。
チーチェン自身が経営までやっているのかどうかはわかりませんが、自分のレーベルで自分の音楽を作ると言うのはレコード会社から一切口を挟まれないわけで、アーティストにとっては理想的な制作環境です。それなりに運営は大変でしょうがチーチェンにとっては城のようなものでしょう。ただ、唯一無二のチーチェンの音楽にレコード会社が口を挟む余地などどこにもないでしょうけど。

全て意のままに
チーチェンの公式サイトcheerego.comには彼女が撮った写真が多く出ていますが、彼女は素晴らしいカメラマンでもあります。今回の預購版には彼女が撮った写真がポストカードとして何枚か付いてきましたが、その雰囲気からして今回のジャケットを飾る写真などは、おそらくチーチェンが選んだカメラマンによるものだと思います。紙ジャケを使うなど、全てをチーチェンが指揮しているとしか思えません。なぜなら全てがチーチェンの歌と融合しているからです。
かつてチーチェンは、自分のコンサートのチケットを全て自らの手書きで作っていたことがあるそうです。今はお金をかけられるようになって曲のアレンジも豪華になり、大きななコンサートも開けるようになりましたが、この人の場合どこかに手作り感があるのです。そこがチーチェンの魅力の1つなのかと思います。
もはやチーチェンをプロデュースできるのはチーチェンしかいません。チーチェンがアルバムを出すと聞けば、「おう、聴いてやろうじゃないの!」という気持ちになります。音もジャケットもひっくるめてチーチェンそのものがそこにあるわけで、1人のアーティストが意のままに作ったものを聴くことほどリスナーにとって気持ちいいものはありませんから。

cheerego.com
album-san


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タグ : 陳綺貞 チアー・チェン 台湾女性歌手 CDレビュー


Fishの公式アルバムに収められていない「アルバム未収録曲」というものがたくさんあります。そのについてはまだ謎の部分があり、中華圏のBBSなどでもその情報をいくつか見かけますが、その多くがまちがっていたりしますので、ある程度ウラが取れたものだけを紹介します。その他、Fishが参加したデュエット曲や合唱曲など、今日はその「アルバム未収録曲」をとことん紹介します。

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■他の人のアルバムで歌ったデュエット曲
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wo-deng-ni●「LOVE」with 劉若英 (レネ・リウ) 2000年1月
これは [4] のMV集のところでも紹介しましたが、レネのアルバム「我等你」に収められています。Fishのデビュー直後です。作曲はその後Fishの友人の1人とになる蔡健雅 (ターニャ・チュア)。
 →YouTube

HappyDay●「微笑的理由」with 宇恆 (ユーハン) 2004年6月
Fishと同じマレーシア出身のシンガーソングライター宇恆のデビューアルバム「依然是朋友」の中で歌っていて、作曲は宇恆です。この人は卓文萱 (ジニー・チュオ) とちょっと似た歌い方をする人です。そして翌年出た宇恆の2ndアルバム「宇宙永恆 Happy Day」にもこれが再び収められています。ジャケ写は2ndのもの。

men-mei-suo●「明明很愛妳」with 品冠 (ビクター・ウォン) 2004年4月
品冠のアルバム「門没鎖」に収められていて、これは大ヒットしたようです。特にその年の6月に出た2ndバージョンに入っていたMVは、周格泰 (チョウ・グータイ) 監督の大傑作で、最近までいろんな動画サイトに山ほどアップされていました。
・「明明很愛妳」MVについて──
周監督の中でもコメディ系の作品です。品冠とFishは夫婦(?)で喫茶店を経営しています。ある日そこで客の女性が男に振られます。泣きすがる女性に品冠は「僕に出来ることがあれば力になりましょうか?」と言うと、その女性は品冠にとんでもない頼みごとをするのです。「これから毎日、私に愛してるって言ってくれる?」奥さんのFishがにらんでいます…。
mingmingMVこのMVの中で品冠は何回顔に水をぶっ掛けられ、ほっぺたをひっぱたかれるでしょう。客の女性がコップを持っただけで品冠が一瞬たじろぐシーンが何度見ても笑えます。ラストはハートウォーミングに終わります。
 →YouTube

●「Way Back Into Love」「K歌情人」
Need-U-Most  with 品冠 (ビクター・ウォン) 2007年10月
再び品冠とのデュエットで、「Need U Most」の中で2曲歌っていますが、どちらも同じ曲で英文版と中文版になっています。英文版のほうは、昨年末に出た限定版EP「幸福的抉擇 I do」には収められました。この原曲は同じ2007年のハリウッド映画「ラブソングができるまで」の中で主演のヒュー・グラントとドリュー・バリモアが歌ったものです。(→このアルバムのブログ内記事へ
 →YouTube

Leo●「還是好朋友」with 古巨基 (レオ・クー) 2008年6月
香港の、俳優がメインの歌手古巨基の北京語アルバム「我還是你的情歌王」の中で歌ったバラードです。これも前記限定版EPに収められていました。
 →YouTube


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■参加した合唱曲
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Fishが参加した合唱曲の多くは、「We Are The Wold」などを代表とするリレー合唱と呼ばれるタイプのものです。

●「大地之歌」…アルバム「滾石群星大合唱2000」 2000年3月
当時の滾石歌手18組によるリレー合唱。MVも作られていますが、新人だったFishは1フレーズ一瞬しか映りません。ちなみに2008年7月に出たオリンピック便乗のコンピアルバム「一起飛」にもMVと共に収められています。
 →YouTube

soccer●「為自己鼓掌」…アルバム「為自己鼓掌 中国足球歌曲大合輯」  2002年3月
中国サッカーナショナルチームの応援ソング。参加歌手はやはり当時の滾石歌手、任賢齊、杜匇偉、黄征、品冠、光良、梁静茹、五月天、蘇慧倫、粳米団、卓文萱、趙之壁、鐘漢良、蔡裴琳。

ai-wu-suo-bu-zai●「愛無所不在」…アルバム 「愛心工程~愛無所不在精選」
 2003年3月
元々は大陸で始まったキャンペーンですが、マレーシアの貧困地域の児童たちの教育条件を、資金援助により改善しようと言う「愛心工程」という公益キャンペーンのための合唱曲。参加歌手は当時の滾石歌手、光良、品冠、阿牛、梁靜茹、張澤、李心潔、黃一飛、宇恆、辛雁。全員マレーシア出身者です。

●「雄心飛揚」 2003年
2002年11月からアジアを中心に世界的に猛威をふるったSARS。この曲はその時の感染者救済及び抗SARSのためのチャリティーソングで、香港を中心に台湾大陸の歌手が40人以上参加したリレー合唱です。それとは別に台湾では王力宏 (ワン・リーホン) を中心にした超豪華メンバー100人以上による「手牽手」という抗SARSのリレー合唱も歌われています。

●「愛」 2005年
2004年のスマトラ島沖地震被災者救済ソングで、新たに曲を作る時間がなかったのか、これは「We Are The Wold」を中国語で歌っています。「愛心無國界 送愛到南亞 (愛に国境はなし 東南アジアへ愛を)」という台湾のテレビ局主催のチャリティーの中で歌われました。参加人数はわかりませんが、これも記録的な参加人数のようです。
 →YouTube

●「信仰」 2008年7月
Fishの友人である易桀齊 (イー・ジエチー) を中心に、Fishと、品冠 (ビクター・ウォン) 、戴佩妮 (ペニー・ダイ) という、マレーシア出身の仲良しメンバーによる希望に満ちた合唱曲。これは北京オリンピックに便乗したと思われる滾石唱片による企画のようです。

Star-Malaysia●「Star」…アルバム「娛協獎原創金曲合輯」
 2008年12月1日
2008年度のマレーシアの金曲獎である「馬來西亞娛協獎」のテーマ曲。参加者は、曹格、梁靜茹、張棟梁、羅憶詩、品冠、林宇中、易桀齊、恩力銘。


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■その他のアルバム未収録曲
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ここが一番謎が多いところです。発表された時期や、どういう形で発表されたのかもわからないものがあります。

●「迎春花」 2001年?
この曲はテレサ・テンが歌ってヒットしたもののカバーで、新年を祝う歌です。これにはMVが存在し、大陸の冬の景色で撮られており、そのFishの顔立ちから見て2000年末から2001年初めの冬に撮られたものと思われます。大陸の企画で出されたものかも知れません。この曲は多くの人がカバーしています。
 →YouTube

●「花園」 2003年
これは前回紹介した大陸テレビアニメ「隋唐英雄傳」のサントラ盤に収められているものです。
 →YouTube

●「娃娃」 (希望工程公益歌)
これもいつ出たものかわかりません。簡体字 (大陸の文字) によるMVが作られており、大陸での子供たちの無垢な映像の中に、Fishと李宗盛 (ジョナサン・リー) によるレコーディング風景が挿入されています。そのFishの顔立ちから推測すると、2005年あたりかなとも思えます。作詞作曲は李宗盛です。「希望工程」とは大陸の貧困地域の青少年のための教育支援基金のキャンペーンで、1989年から続けられているようです。
 →試聴

●「禮物」
これも詳細がわからない曲です。2005年頃ではないかと思われます。何のために歌われたかもわかりませんが、イントロがドラマのオープニングっぽく聞こえますし、「贈り物」というタイトルからしてCMソングだったかも知れません。
 →試聴

●「繍花」 2006年3月?
アルバム「絲路」からこぼれ落ちた曲というのがネット上でのうわさです。公式に発表されたものかどうかもわかりませんが、ネット上にはこもった音のファイルが存在します。どれもド頭にプツっとノイズが入っていますので出所は同じのようで、どこからか流出したものかも知れません。少し「為我好」に似た感じのきれいな曲です。ネット上ではよく「緑花」と書かれてありますが、これは間違って伝わった曲名です。作曲はFishの曲を多く書いてきた李正帆 (リー・チェンファン) と言う人で、昨年の彼のアルバム「二月三十一」の中で、彼の奥さんがこの曲を歌っています。
 → Fishのものはここで聴けます。

●「戀著多喜歡」 2006年
アルバム「親親」の預購版にオマケで付けられたシングルです。中国民謡風のアレンジが施されたきれいな曲です。
 →試聴

●「你還記得我嗎」 2006年
前記の「戀著多喜歡」と同じ時期に出たようで、どちらも同じ小蟲と言う人の作曲で、更にストリングスの音が似ているので同じ時に録られたものではないかと思います。ドラマのテーマ曲なのか何の目的で出されたものかはわかりません。泣きそうになるようなちょっと悲しげな美しい曲です。
 →試聴

●「你聽見了嗎」 2008年
四川省大地震被災者の救済ソングで、アコースティックギター1本をバックにソロで歌っています。「あなたには聞こえますか?」というタイトルです。この曲は同じく救済ソングとして、マレーシア出身の新人羅憶詩 (ルオ・イーシー) という人も歌いました。

●「哄我入睡」 2008年
この曲は品冠がアルバム「愛到無可救藥」の中で歌ったもののカバーですが、どうもラジオ番組のテーマ曲として歌われたようで、1コーラスしかないということらしいです。また、品冠とのデュエットバージョンもあるようです。私はまだ聴けていません。

この他にもネット上には李宗盛メロディを歌った「陰天」「漂洋過海來看妳」「傷痕」「領悟」の非公式の簡易な録音が流出しておりますが、それらは何かのリハーサルのような録音で、頭にドラムのカウントが入っていたりします。

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Fishがこの世に発表した曲をとことん紹介しましたが、まだ何か抜け落ちているものがあるかも知れません。また見つけたら追記でこの記事に追加しておきます。
さて、これで終りではありません。次回の「ディスコグラフィ」は大陸で出ている貴重なライブ映像や、雑多に出ている怪しいMV集などで、それで最終回にします。(1回で終わればですが)
ただ、他に紹介したいアルバムが溜まっておりますので、ちょっと間を空けます。



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時事ネタですが、新譜の中の素晴らしいバラード「情歌」のMVが公開されました。
 ●情歌MV - YouTube
曲が素晴らしい分、MVも秀逸です。

登場人物の少年が一緒に歌う声がところどころ入っていて最初はちょっと面食らいましたが、何度か見ているうちにストーリーが分かってきて少年に感情移入できると、一緒に歌っている気持ちになります。

「情歌」=「ラブソング」というシンプルなタイトルの曲のMVはこうなりました。(ネタバレなしです)

Fishがある高校を訪れます。そこで、ずっと昔に起きたある切ない物語が映し出されます。
少年は軽音楽部で、好きな女の子に歌をプレゼントしようと思います。それは彼が思いを込めたラブソングなのです。しかし、彼女の前でチューニングをしていてギターの弦が切れてしまいます。翌日机の中に誰かが新しい弦を入れてくれていました。それは彼女からのものです。
Fishはその高校でその少年の足跡をたどります。朽ち果てた軽音部の部室。そこでFishは埃をかぶったギターの中から1本のカセットテープを見つけます…。

素晴らしいMVに仕上がっています。
演技力のことを考えてか、実際の高校生よりも上の年齢の役者を使っていると思われます。監督は私は初めて知った人ですが林書宇 (リン・ショウイー) という人です。「別再為他流淚」MVといい、今回素晴らしいMVが出来てきています。どの監督も気合いが入っています。今ほかのMVも制作中なのだと思いますが、できれば私の好きな周格泰 (チョウ・グータイ) 監督にもどれか1本撮って欲しいところです。
MV付き2ndバージョンが待ち遠しいです。



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テーマ : 台湾ポップス - ジャンル : 音楽

タグ : 梁靜茹 フィッシュ・リョン 台湾女性歌手 音楽映像レビュー マレーシア出身




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