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 2008年06月の記事 

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すごい人を見逃していました

私は昨年始め頃、上海で出会った台湾人たちから「この歌手いいよ」と教えてもらい、それでこの人のことは少し知っていたのですが、その時一緒に教えてもらった陳綺貞 (チアー・チェン) のほうに注目してしまい、すっかり忘れていました。
彼女が今回第19回台湾金曲奨(注)で新人賞にノミネートされたので、「あっ、どっかで見た名前…」と思い出し、改めてそのデビューアルバムを聴いてみました。
こんなすごい人を見逃していたとは、思った通り私の目は節穴です。

Debbie_01蕭賀碩 (シャオ・ハーシュオ) 。通称デビー・シャオは台湾のシンガーソングライターで、とりあえず新人ですが、この人はベテランでもあります。楽曲も素晴らしい上に、低い声で歌うその声にはとても表現力があって歌もうまい人です。
4歳でピアノを習い始め、10歳ですでに作曲をしていたというデビーは現在30歳。昨年のデビューアルバムが出た時点ではたぶん28歳です。
それまでどうしていたのか調べてみると、大学時代は医学を勉強しながら、その21歳の時にワーナー台湾と契約し、その後たくさんのアーティストに楽曲を提供してきたようです。つまりソングライターをやっていたのです。(医師免許も取得したそうです)
楽曲を提供した人の名前を挙げると、台湾では孫燕姿 (ステファニー・スン) 、蔡健雅 (ターニャ・チュア) 、林曉培 (シノ・リン) 、香港では鄭秀文 (サミー・チェン) 、楊千嬅 (ミリアム・ヨン) など、大物歌手の名前がぞろぞろ出てきます。
楽曲提供だけでなくプロデュースも手がけ、上記の人たち以外にも張恵妹 (アーメイ) などのアルバムのプロデュースもしてきたようで、デビーは音楽プロデューサーでもあるのです。
デビーの曲を聴くと、その作曲センスから、かつて松任谷由実 (荒井由実) を初めて聴いたときのことを思い出してしまいました。

ある程度ポップスを知りつくした人が自分で出したデビューアルバムがこれです。

「碩一碩的流浪地圖」2007年1月

Debbie_02 01. 사랑해요 我愛你
 02. 不公平
 03. 唉 ! 愛 (with 伍家輝)
 04. 流浪地圖
 05. 現在才明白
 06. Hello, my friend ! (with 古皓)
 07. 媽媽的肚皮
 08. 淚流不止
 09. 雨不停歇
 10. Her
 11. 사랑해요 我愛你 (カラオケ)

全ての曲をデビーが作詞作曲プロデュースしています。
1曲目からいきなりタイトルに韓国語が出てきますが、この曲は台湾のアイドルドラマ用に書いたもので、それを自分で歌い、大ヒットしたのがこのアルバムを作るきっかけになったようです。「サラヘヨ (愛してる)」という韓国語が心地よく響いてきます。「いい曲」というのはこういう曲のことをいうのでしょうか。
1曲目だけではありません。いい曲がずっと続くのです。特に4曲目、表題の「流浪地圖」は孫燕姿 (ステファニー・スン) に提供した曲ですが、これなどいい曲というか、いいポップスと言ったほうがいいかも知れません。とにかくどれもメロディがきれいで、素晴らしい作曲センスを感じます。その上歌もうまいし惚れ惚れします。
前にJS (Justin & Sophia) のところでも書きましたが、このアルバムからもどこか80年代の日本のニューミュージックの香りを感じます。私にはとても心地良い感覚です。そしてそのJSとも通じるところもあります。デビーのブログにはJSのミニコンサートのことが書かれてありましたので、彼らはつながりがあるのかも知れません。
トラック6,7,8と、どこかジャジーな雰囲気が漂ってきます。ジャズにはなっていませんが、例えば60年代のアメリカのポップスはコード進行やアレンジなどジャズがベースになっているものが多くありました。その感覚でしょうか。欧米のポップスを早くから取り入れてきた日本でも、もうこんな感覚を持った人はあまりいないと思います。デビーはこんなセンスをどこから仕入れたのでしょう。私はこの3曲を聴いて更にすごい人だと思ってしまいました。その8曲目はアレンジが完全にジャズボーカルの世界になっています。
トラック9,10とも最後まで「いい曲」は続きます。
これはさすがに新人のレベルのアルバムではありません。
デュエットが2曲入っていますが、伍家輝 (ウー・ジァーフェイ) と古皓 (クー・ハオ) という人を調べてみると、2人ともシンガーソングライターで、デビーと同じくプロデュースまで手がける人たちでした。
あえてデビーの不利な点をを挙げるとしたら、その声の低さから、やや華やかさに欠ける感じがあります。こういう人はヒットチャートにはあまり出てこないのでしょうが、じっくりと根強いファンを増やして、じわじわ売れていくのではないかと思います。

金曲奨のノミネートを受けてか、「飛躍する30歳」という触れ込みで4曲入りシングルが間もなく出るようです。


今回の台湾金曲奨の新人賞ノミネートにはいろいろ物議があるようで、これにノミネートされた人で中華圏の報道で言う意外な人と言うのはデビーのことです。このデビューアルバムは、発売直後に玫瑰大眾音樂ネットのアルバムヒットチャートでは、20位に1回顔を出しただけなのです。
金曲奨の舞台裏的には、CDの売り上げだけではない真の実力者も入れておきたいという考えがあったのかも知れません。
受賞の発表は7月5日、台北アリーナで行われます。

第19回台湾金曲奨ノミネートリスト


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テーマ : 台湾ポップス - ジャンル : 音楽

タグ : 蕭賀碩 デビー・シャオ 台湾女性歌手 2007年デビュー CDレビュー

キュートな実力派新人の渋いアルバム

アンバー・クオ_01郭采潔 (クオ・ツァイチエ) 、通称アンバー・クオは、昨年暮れにデビューした新人です。このルックスですから、すでにあちこちから引っ張りだこのようで、台湾、大陸のCMに数多く出ています。しかし昨年デビューした同じ「クオ」の郭靜 (クレア・クオ) と同様、歌はアイドルPOPではありません。また、ツァイチエはソングライターでもあり、このアルバムからはその才能を感じさせるものがあります。ジャケ写のルックスも売りの一つでしょうが、中身もなかなかの出来のデビューアルバムになっています。
元々は、F.I.R.の阿沁や孫燕姿 (ステファニー) らの4本のMVに出演して注目されたのがデビューのきっかけだったようです。新譜のテレビCMは、とりあえずその類い希なルックスで引きつけようというのか、ツァイチエの歌は流れず、そのMVの出演シーンを集めたものになっています。
 ● 新譜のCM

現在ツァイチエは現役女子大生の21歳です。


隱形超人 「隱形超人」2007年12月
        →iTunesストアweb試聴

 01. I Remember →MV
 02. I Need You
 03. Shopping 明天
 04. 快一點 →MV
 05. 隱形超人 →MV
 06. 誠實地想你
 07. 欠踹的背影
 08. 我的未來式
 09. 走路飛行
 10. 愛情定格 →MV   ※MVはYouTube

全体にスローな曲でもロックテイストを感じるものが目立ちます。
可愛い声ではあるものの、1曲目から渋い曲が流れてきます。ツァイチエ作詞作曲の英語曲です。(プロデュースの陳偉という人が詞曲ともにサポートしています)ヘビーギターこそ入っていませんが、もし入っていたら往年のブリティッシュロックのバラードを彷彿とさせます。私の好きなタイプの曲です。できれば泣きのギターなどを入れてもっとドラマチックに盛り上げて欲しかったところです。
2曲目はアコースティックロックっぽい感じで始まる曲で、これもツァイチエが書いた曲です。なかなか渋い曲を書く人です。アレンジもドラマチックに展開します。
ツァイチエが書いたのはこの2曲だけですが、このアルバムは全体に渋い感じでまとめられています。
と言っても、トラック3,4はアイドル系の要素が入っています。特に4曲目「快一點」は元気一杯ロックンロールアイドルPOPです。この2曲を外せば、渋~いアルバムに仕上がっていたはずです。
レコード会社(ワーナー)としても、ツァイチエの音楽的才能を全面に押し出したいところではあるものの、このルックスとこの声ですから、アイドル的に売れる可能性も考えたのでしょう。どう転んでもいいようにこの2曲を入れたのだと思います。実際のところ、発売直後からこの「快一點」がかなり注目されているようで、おそらく今後もこの路線は外さないでしょう。しかしこの2曲は浮いています。
この「快一點」の次に5曲目表題の「隱形超人 (見えない超人)」のイントロが聞こえてくると、ガクッとなるほどシリアスな雰囲気になります。このギャップはすごいです。この表題曲を含めて、渋い曲かっこいい曲がこのあと次々流れてきます。
8曲目「我的未來式」はノリのいいロックンロールで、ユニークな展開をしていきます。
9曲目「走路飛行」はややPOPな曲で、これもノリのいいかっこいい曲です。これは私のお気に入りになりました。
ラストの「愛情定格」はF.I.R.の阿沁が書いたもので、この曲もこのアルバムの中で異彩を放っているものの、渋い曲です。ピアノとストリングスをメインにしたドラムレスのアレンジで、まるでミュージカルの一場面を観ているかのような曲です。阿沁はかなりロマンチストのようです。ツァイチエの裏声も素晴らしいです。

ちなみに、1,2,5のMVとジャケ写は仕事し過ぎの黄中平 (ホァン・チュンピン) 監督です。クレアのジャケ写とMVもこの人です。

これからツァイチエは才能とルックスの間で揺れ動いていくことになるのでしょうか。
第19回台湾金曲獎の最優秀新人賞のノミネートには、予想外の人が入っていて、この郭采潔と郭靜の2人の「クオ」が入っていないのはおかしいという報道がされています。特にクレアのファンはかなり騒いでいるようです。金曲獎の舞台裏ではかなり「大人の事情」が渦巻いている気配です。

出演CM1(台湾)
出演CM2(台湾)
出演CM3(大陸) …孫燕姿と共演。(このCMを編集した上海の会社に、以前私はずっと出入りしてました)



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タグ : 郭采潔 アンバー・クオ 台湾女性歌手 2007年デビュー CDレビュー

などという、新しい切り口の記事です。
JS、范瑋 (ファンファン) 、張韶涵 (アンジェラ) 、郭靜 (クレア)、許慧欣 (イボンヌ) 、F.I.R.の小ネタです。どれもちょっと古い情報ですが、たまったネタをはきだしておきます。


JSの曲が日本映画中文版のテーマ曲に

JS (Justin & Sophia) の新譜から私の大好きな曲「你是此生最美的風景」が、日本映画「マリと子犬の物語」の中文版「心動奇蹟」のテーマ曲になっていました。新潟中越地震での実話をモデルにした映画です。
 ●「你是此生最美的風景」映画タイアップ版MV
 ●「マリと子犬の物語」中文版予告篇 …これにはJSの歌は入っていませんが、子役と犬の演技がうますぎて予告篇だけで泣きそうになります。
ちなみにアルバム「此生最美的風景」は、玫瑰大眾音楽ネットのアルバムヒットチャートの前回に再び20位以内に入っていました。
(JS ブログ内記事へ)


「仨人」による四川省大地震被災者救済曲公開

范瑋(ファンファン) + 張韶涵(アンジェラ・チャン) + 郭靜(クレア・クオ)による四川省大地震被災者救済曲「微笑的起点 (微笑みの始まり)」が公式に公開されています。
 ●「微笑的起点」簡易MV
歌詞はまだ解読していませんが、ファンファンねーさんらしい優しい曲です。
ねーさんが作曲し、2人に声をかけたそうですが、ねーさんは台湾大地震で伯母を亡くしているそうで、四川省のことはとても他人事だとは思えなかったようで、3日間不眠不休で曲を創り上げたということです。Angelaはシンガポールコンサート、クレアは新譜のキャンペーンでそれぞれ忙しい中、これに参加したそうです。日本でこのCDを入手できないのがとても残念です。
ところで彼女たちは福茂三姉妹と呼ばれるようになっているみたいですね。でも、Angelaよりクレアのほうが年上です^^;。
(張韶涵ブログ内記事へ)(郭靜ブログ内記事へ)

その范瑋 (ファンファン) の新曲+精選が来月出ます

7月11日「Faces Of FanFan - 新歌+精選32首全紀錄」が出ることになりました。新曲が3曲含まれます。預購版には30分のライブDVDが付くとか。
私は前回の「哲學家」をパスしたわけではないのですが、2ndバージョンを期待して買いそびれているうちにYesAsia.comでずーっと在庫切れになったままで今日に至ってしまいました。
いつかここでファンファンねーさんのことを紹介しようと思いつつ、書くきっかけがないのです。


許慧欣 (イボンヌ・シュー) の新譜も来月出るらしい?

未確認情報ですが、7月1日にアルバム「萬眾矚目」が出るようです。ただ、発売目前なのに、どこの音楽サイトにもアナウンスされていません。それに私が確認したのは4曲だけなので、もしかしたら日本で言うマキシのようなミニアルバムかも知れません。そのうち1曲は20世紀FOXのハリウッド映画の中文版主題歌で、これは5月にシングルで出ていたようです。映画の中文タイトルは「頭彩冤家 (1等賞の腐れ縁)」というのですが、原題と邦題はわかりません。
(許慧欣ブログ内記事へ)


F.I.R.の曲がNHK「テレビで中国語」のテーマ曲に

もう4月の話題なのでご存知の方も多くいると思います。
この4月から、NHK「テレビで中国語」のテーマ曲にF.I.R.の「彩色拼圖」が使われています。アルバム「愛*歌姫」からのものです。ちょっとF.I.R.らしくない曲ですが、いかにも番組のテーマ曲という感じでぴったりハマっています。
ちなみに昨年度のNHK「中国語会話」では、張韶涵 (アンジェラ・チャン) の「香水百合」がテーマ曲に使われていました。
(F.I.R.ブログ内記事へ)


あっ!!! こんな時間になってしまった!!


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2つ前の記事の続きです。
文章が長くなるので結論を先に書いておきます。
Angelaを少しでも気に入った人には、このDVDはとにかくお勧めです!

百楽張韶涵DVD「百變張韶涵-2007世界巡迴演唱會」
 2007年8月

 全23曲。
 曲目はこちらで。

 ● このDVDのテレビCM


(第4部の続きからです)
第4部の最後、このDVDの中でも印象的な歌をAngelaが歌います。
「Journey」。
Angelaのデビューアルバムの中で、輝く小品と言っていい曲です。
アメリカで活躍するシンガポール出身のシンガーソングライター、コリン・メイ (公式サイト) が書いた曲です。コリン・メイの歌も素晴らしいのですが、Angelaの歌も実に素晴らしいです。歌で人を酔わせる歌手はそんなにいるものではありません。このDVDの聴きどころのひとつです。

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Angelaの時事ネタです。
去る6月9日、中国雲南省昆明市で、Angelaは聖火ランナーを務めました。
<写真と記事>
わずか40mですが、観衆に手を振りながら走ったそうです。
Angelaには生まれ持った心臓の障害があります。別の記事によると、健康状態を考えて、その距離を1分かけてゆっくり走った(歩いた)そうです。
Angela曰く、「この日が近づくにつれて興奮しました。ちょっと緊張したけど、聖火ランナーになれてとても誇りに思います。一生に1度の経験です」

Angelaは学生時代(いつ?)にバレーボールをやっていたそうで、北京オリンピックではバレーの試合を観戦したいとチケットの手配をしいているようです。
実は私もバレーボールが好きで、今回日本は男女ともに五輪出場が決まっています。男子は16年ぶりです。一番楽しみなのがバレーなのですが、中国との試合のときはもしかして会場にAngelaがいるの!?



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