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カテゴリ : 「Olivia Ong (オリビア・オン) 」の記事

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  ※昨日累計訪問者数100,000人を突破しました。(日記)

長い前置き
先月オリビア・オンという歌手について紹介しましたが、それを書こうとした時に彼女のデビューについていろいろ調べていると、謎の部分がやたら出て来るのです。
オリビアは3人組ガールズユニットMIRAIの一員で日本でデビューし、その後ソロデビューしたのですが、HMVだとかのオリビアのソロデビューアルバムの解説には…、
「2000年シンガポールで3000人のオーディションの中から選ばれた3人組“MIRAI”のメンバーとして歌手デビュー」とか、そのMIRAIによる「アニメ『幻想魔伝西遊記』の挿入歌として『OPEN UP YOUR MIND』が大ヒットを記録」
などが、書かれてあります。そして他の多くのサイトには15歳でデビューと書かれてあり、YouTubeで見た動画でも本人が15歳と言っていました。
しか~し! オリビアの誕生日を調べると、上記の「2000年」も『OPEN UP YOUR MIND』のシングルが日本で出た時もまだ14歳なのです。更に、あれこれ中華圏のサイトを調べれば調べるほど、「MIRAIの解説」と「オリビアのデビューの解説」に、やたら矛盾があり、特にオリビアのデビューに関しては、どのサイトも微妙に違うことが書かれてあるのです。こういう謎が出てくると、私はとことん調べずにはいられなくなり、「真実を突き止めてやる!」というファイトが沸きます。結果的にMIRAIの1人がやめて途中からオリビアが加入したことが分かり、ある程度謎は解けたのですが、せっかく調べまくってMIRAIのことが判ったので、ここに書いておこうと思いました。8年も前に解散したユニットなので、もうどうでもいいことかも知れませんが、ちょっと面白い話もありますし、たぶん世界でこの全貌を知っているのはごく一部の人だけだと思います。

分かった事を推測も交えて書きます。

「未来」2000年1月1日(シンガポール)
Olivia02-0MIRAIのデビューアルバムです。この年の6月には台湾盤も出ています。メンバーはシンガポール華人のLIZ(左17歳)とBRENA(右16歳)に、マレー系シンガポール人のROSE(真ん中16歳)の3人で、この情報を見つけた時にオリビアがいないことに気付きました。この3人が3000人のオーディションから選ばれ、1999年7月にアジア全域をターゲットにしたMIRAIが結成されました。
レーベルはS2Sというシンガポールのレーベルですが、創設者である社長は日本人で、元Avexの幹部だった人だそうです。それで日本にもS2S Japanという支社があり、このアルバムは作詞以外はほとんど日本人スタッフと演奏者で作られました。そのせいか中華圏でのこのアルバム紹介ではJ-POPとして紹介されています。(日本盤は出ていません)
このアルバムはすでに入手困難ですが、大陸にはアルバム丸ごと試聴出来てしまう困ったサイトがたくさんありますので、そこでちょっと飛ばし飛ばし聴いてみました。
あの上原多香子だとかの「スピード」を連想します。正に90年代J-POPの名残を感じるものです。ちょっとまだみんな歌が幼いと言うか、音程が不安定な感じではあります。
アジア全域がターゲットですので1曲日本語曲も入っています。両側の2人はどの程度か分かりませんが日本語を話せるそうです。全体的には中国語がメインで、そこに英語が絡み、真ん中のROSEがいることでマレー語も入っているようです。マレーシアでもシンガポール盤が販売されたと思われます。
それと台湾でMVが2曲撮られています。
Mirai - 放開 - YouTube …冒頭に3人の芝居がありますがアルバムにもこのまま入っています。ROSEは中国語がしゃべれないので3人は英語が共通語のようです。
Mirai - 深愛妳 - YouTube

そして日本でもシングルがリリースされます。

「OPEN UP YOUR MIND [幻想魔伝最遊記] 挿入歌」2000年8月25日
Olivia02-02アニメソングとして出されました。この曲は上記「放開」の日本語バージョンです。カップリング曲としてアルバム『未来』の日本語曲が入っていますが、ここでは別の日本の歌手が歌っているようです。
Open Up Your Mind - YouTube

このあとに出されるアルバムではもっとうまくなっているのですが、このシングルでの歌の不安定さから考えると、アルバム『未来』の時にこの日本語バージョンも一緒にレコーディングされていたと思われます。そして「放開」MVを撮る時に日本語版MVも撮られていた可能性は大です。リップ(口の動き)が違うだけですから別テイクで日本語版を撮っておけば簡単に作れます。
この曲はYouTubeに何本かアップされていますし、アニソンとしてけっこうヒットしたようです。

しかしその後BRENA(右の子)が脱退してしまいます。新たにオーディションが行なわれ、そこでオリビアが選ばれることになります。時期ははっきりしませんが、その頃のことを話したオリビアの発言から割り出すと2001年に入ってからのようです。
オリビアは雑誌で募集記事を見て、締め切り日があまりにも近いので、とりあえず申し込んでしまい、反対するお母さんと大変な衝突をしたそうです。急なオーディションだったことが伺えます。オリビアは面接の時に初めてMIRAIと言うグループの一員になるオーディションだと聞かされ、承諾したそうですが、その時までMIRAIを知らなかったと言うことです。

そして第2期MIRAIとして日本だけでミニアルバムが2枚同時にリリースされます。

「PINK」 「BLUE」 2001年7月11日
Olivia02-03ジャケットは『PINK』『BLUE』それぞれ単なる色ベタです。

本当にオリビアが参加しているのか、Amazonに中古が出ていたので『PINK』を買ってみました。(未開封の新品でした)

しかし歌詞カードにはメンバーのことは名前すらも一切書いてありません。歌詞とレコーディングスタッフのクレジットだけで、解説もありません。
ジャケット背面に3人の写真が1枚だけありました。
Olivia02-04
右がオリビアのようです。よく見ると歯の矯正をしているところが子供っぽくて可愛いです。オリビアが参加したMIRAIの写真はこれ1枚しかありません。今のオリビアはメイクとエステでとてもきれいになっているのだと思いますが、あまりにも違っているので最初にこの写真を見たとき確信が持てませんでした。
オリビアの古い写真や動画を探してみると、確かにこの写真の面影が出ているものがあります。
これはオリビアの日本での活動期のPVです。
Olivia Ong - Make It Mutual - YouTube …2005年の「Precious Stones」からです。かなり写真に近い顔立ちが見受けられ、これで確信を持てました。

どうして歌詞カードにメンバー紹介が書かれてなかったのでしょうか。アニソンがヒットした頃から「3000人の中から選ばれ」というのが売り文句で紹介され、一部では最初のメンバーの名前も紹介されていました。つまり、S2Sとしては途中でメンバーが代わったことを公表すると「3000人」の売り文句を使えなくなるので公表したくなかったのではないかと思います。少なくとも人気が出るまでは。
それがHMVなどのオリビアのソロデビューの時に「3000人」の文句が引用されて、勘違いした第三者によってあたかも最初からMIRAIにいたかのように年齢的に矛盾した内容で書かれてしまったのでしょう。
それと、どうしてこの2枚のミニアルバムが日本だけで出されたのかですが、デビューアルバム『未来』がアジアであまり話題になったと言う形跡が見られないところから考えると、それほど売れなかったのではと思えます。しかし日本ではアニソンがヒットしたので今度は日本でという事だったのかも知れません。

Olivia02-05さて、この『PINK』の中身ですが、6曲入りで元気いっぱいのダンスナンバーがメインです。新曲としては日本語曲3曲で、1曲目はなんと細野晴臣が曲を書いています。残り3曲には前記アニソンの「OPEN UP YOUR MIND」と、『未来』に入っていた中国語曲と、1曲目のリミックスバージョンです。「OPEN UP YOUR MIND」と中国語曲はオリビアが加入したことで録り直したのかと思いきや、よく聴くと以前のものがそのまま収録されています。
確かに新曲を聴いても、ほとんど合唱でところどころに各ソロパートが出てくるだけなので、オリビアの声はほとんど確認出来ませんから、参加前の曲とごちゃまぜに聞いてもメンバーが代わったことは分かりません。しかしオリビアが参加してからの曲は前のBRENAの音程が一番不安定だったこともあるのか、だいぶしっかりした合唱になっています。
この中から新曲の「Dreams Come True」という曲が「さんまのスーパーからくりTV」のエンディングで流されたことがあるそうなのでPVが作られた可能性があります。
しかし、録り直しをしていないところなどアルバム製作やプロモーションにあまりお金をかけられなかったという感じはします。

もう1枚の『BLUE』のほうには以前の中国語曲バラード「深愛妳」などが収録されているので、おそらくスローテンポの曲でまとめられていると思われます。

結局のところ、これらもあまりセールスは振るわなかったようです。「OPEN UP YOUR MIND」のMVが作られていたとしても、途中でメンバーが代わったので使えなくなったでしょう。プロモーション的にはメンバーチェンジは大きな痛手だったのかも知れません。しかしオリビアにとっては成功への足がかりとなったわけです。
2003年中にMIRAIは解散し、オリビアは単身日本へ渡ってソロ歌手への道を歩み出します。
ROSEもその後ソロ活動を始めたようですが、アルバムは出ていません。
オリビアは日本へ来てから他の2人とはしばらく音信不通だったようですが、ネットを使えるようになってから連絡を取り合うようになったそうです。
MIRAIは彼女達の青春の1ページだったのでしょうね。アルバムを聴いていると、まだ幼い歌声ですが、少女たちの夢いっぱいの歌声が聞こえてきます。



Wikipediaの「オリビア・オン」のページを90%ほど私が書きました。Wikipediaには山のようにルールがあり、憶測推測で書くのはルール違反です。読んだ人がそれが本当かどうか検証出来るように出典として証拠を挙げながら書かなければいけないので、「どこかで読んだはず」といううろ覚えを書くことは出来ません。証拠があっても曲を丸ごと聴けてしまえるような大陸のサイトを出典として挙げる事は出来ません。ですから知っていても書けないことがたくさんあります。それをここで書いたわけです。
しかし、特に芸能関係のページではあまりそのルールは守られていないのが現状で、登録しなくても誰でも書き込めるので、「百科事典」と言うことを忘れてファンサイト化しているページもあります。
ちなみに「張韶涵」もほとんど私が書き直しました。



オリビア追加情報
Wikipediaに書いたことですが、向こうには張れないリンクをこちらに張って補足しておきます。

ソロデビュー前の2004年に、埼玉スタジアムで行なわれたサッカー、ワールドカップ日本対シンガポール戦で、6万人の観客の前でシンガポール国歌を歌ったときの動画。
Olivia Ong sings Majulah Singapura during World Cup Qualifier (Japan vs Singapore) - YouTube …アナウンサーは「18歳のオリビアさん」と言っていますが、この時は19歳になっています。
ちなみにこの時「君が代」を歌ったのは夏木マリだったそうです。

昨年オリビアはシンガポール映画「すばらしき大世界 (原題:大世界)」に出演しています。
この映画は現代から始まって、ある老人の話から本筋である過去の話になり、最後にまた現代のシーンに戻る構成になっていて、その現代のシーンの主人公をオリビアが演じています。1940年代に実際にあったシンガポールの遊園地が舞台で、シンガポールスター総出演の大作コメディです。
予告編 - YouTube …いきなりオリビアからです。
↓日本でも福岡国際映画祭で公開されました。
すばらしき大世界 | 上映作品紹介 | アジアフォーカス …「あらすじ」の「阿敏」がオリビアの役です。日本語字幕付き予告編へのリンクもあります。
DVDは今のところシンガポール盤しか出ておらず、日本で取り扱っている通販がありません。


 ◯ 華研國際音樂 オリビア紹介ページ
 ◯ Olivia Ong (個人) - Facebook
 ◯ Olivia Ong (華研國際) - Facebook
 ◯ Olivia王俪婷Ong - 新浪微博(未登録では最近の記事のみ閲覧可能)
 ◯ オリビアの日本時代のブログ


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テーマ : 中華ポップス - ジャンル : 音楽

タグ : 王儷婷 オリビア・オン Olivia Ong 台湾女性歌手 シンガポール出身 MIRAI

ジャズ界のアイドル? 可憐な声に癒されます。

久々に新しい人の紹介で、このブログの「カテゴリ」が増えます。
シンガポール出身で、ジャズやボサノバ (ラテン) に分類されている歌手です。その爽やかで可憐でノリのいい歌声が今中華圏で多くのファンを増やし続けています。
私が彼女を知ったのは、昨年台湾でのデビューアルバムが出た時です。新人かと思ったら彼女は2001年に日本でデビューしていたのでした。
とりあえず人物紹介です。

オリビア・オン [Olivia Ong/王儷婷=ワン・リーティン]
Olivia01-01台湾では中国語名より“Olivia”または“奧莉維亞=おりびあ”として名が通っています。
1999年に結成されたシンガポールの少女3人組のユニットMIRAIがアジア各地で活動していて、日本でもアニメソングとしてシングルがヒットしました。しかし2001年にその1人が脱退したために、日本にも拠点を持つS2Sというシンガポールのレーベル (創設者は日本人) が、その欠員を埋めるべくシンガポールでオーディションを行ない、そこで選ばれたのがオリビアでした。その時15歳。オリビアが加入したMIRAIは、日本のみの2種類のミニアルバム『PINK』と『BLUE』を同時にリリースし、オリビアは日本でデビューすることになりました。しかしアルバムのセールスが振るわず、その後解散します。
2003年頃からオリビアは日本にやって来て、日本の高校へ通いながらソロで音楽活動を始め、同年DJユニットGTSのアルバムに1曲ボーカルで参加しています。やがて2005年にS2S内のIncenseという日本のインディーズレーベルから『A Girl Meets Bossa Nova』というカバーアルバムでソロデビューすることになります。その時もまだ19歳です。
以後、2008年までの3年間に8枚ものアルバムと1枚のベストアルバムを出しています。8枚中6枚はカバーアルバムで、ほとんどが英語によるボサノバやフュージョン・ジャズ系のアレンジの軽やかなサウンドの曲です。2曲だけ日本語曲をカバーしていて、松田聖子の「Sweet Memories」と、小林明子の「恋に落ちて」です。
2枚のオリジナルアルバムを出していますが、こちらはダンスナンバーがメインだったようです。アルバムデビュー前から交流のあったGTSがプロデュースしたそうで、その2枚だけ別のレーベルから出ています。その中から「Make It Mutual」という曲がかなりヒットしたようです。
オリビアは英語はかなり堪能なようですが、北京語(普通話)は話せるけど完璧ではないそうです。たぶんシンガポールの潮州語を話していたのだと思います。日本語はこちらへ来てから勉強していたようで、彼女の古いブログを見る限り日本語はなんとか話せるようになったと想像します。日本語の文章は全部ローマ字でしたが。
2008年、台湾の華研國際音樂に移籍し、2010年3月にアルバム『Olivia』で台湾デビューし、いきなりブレイクしました。「日本で活躍していた」というのも注目の要因だったようです。
今年7月に台湾での2ndアルバム『Romance』が出ていますが、その間にもライブアルバムと、日本で録音された未発表オリジナル曲を集めた2枚組『Just for you』がS2Sから出ています。
そして大陸でも注目され始めています。
日本でたくさんアルバムが出ていたということはインディーズ・レーベルなりのヒットはしていたのでしょう。しかしどういう理由で台湾へ渡ることになったかは分かりませんが、日本でちまちまっとヒットするより、聴く人数を考えれば「台湾へ行ってよかったね」と思います。

※追記(12/06) : これを書いた後に更にいろいろ調べてWikipediaに書きました。Wikiの「オリビア・オン」のページは9割ほど私が書いております。このブログとちょっと違うところがありますが、向こうのほうが正しいです。



では、台湾での2枚のアルバムについて書いてみます。
まず台湾でのデビューアルバムでもあり、通算9枚目のアルバムです。

「Olivia」2010年3月5日 華研國際音樂 iTunesストアweb試聴

Olivia01-02 01. You and Me →MV
 02. Feel the Earth Move
 03. Have I Told You Lately
 04. Never Can Say Goodbye
 05. Here, There and Everywhere
 06. Bittersweet
 07. I Can't Go for That (No Can Do)
 08. Ain't No Sunshine →MV
 09. Luka
 10. Stars

オリビアがトラック6を作詞作曲しています。それ以外はカバー曲で、アメリカやイギリスのスタンダード曲をジャズアレンジで聴かせてくれます。ジャジーなポップスですがけっこうPOPな曲も出て来ます。「Have I Told You Lately」はヴァン・モリソンの名曲。「Here, There And Everywhere」はビートルズの名曲で、どちらも私の好きな曲です。ウッド・ベースやブラシを使ったドラムがジャズの世界へ誘います。ちらっとR&Bも入ってきたり、オリビアのボーカルもそれなりにいい雰囲気です。
しかしこういうタイプの曲になると、台湾ではどうしてもジョアンナ・ワン (王若琳) と比べてしまいます。ジョアンナと比べてしまうと大抵の人はちょっと可哀そうですが、ジャズはやはりパワーが必要です。大きなパワーの中で軽く小粋に歌うからこそゆとりの癒しを感じるのです。ところがオリビアはどちらかというとちょっと弱々しい声をしています。
しかしそれを「可憐な声」と捉えると、けっこういい感じには聴こえてきます。決して下手ではないし、長年のキャリアから来るボーカルセンスを持っている人です。
この台湾でのデビューアルバムは音を聴いた限りではレコーディングにかなり時間とお金がかけられたようで、とてもいい音で仕上がっていて、彼女の歌だけでなく全体のサウンドもとても耳に心地よく聴こえてきます。台湾2ndアルバムも含めて高音質CDのSACD版も出ています。
実はこのアルバムはジョアンナの父親である大物プロデューサーの王治平 (ビン・ワン) が総合プロデュースを行なっています。英語でアメリカンなものになるとこの人が呼ばれます。
ジャズ系の音楽となるとうるさい人がたくさんいると思いますが、うるさくない人にはけっこうお勧めのアルバムです。

で、私にはこれは「ちょっといいアルバム」と言う程度の認識で、実のところ台湾での2枚目のアルバムには「また同じような感じかな」とあまり期待はしていなかったのですが、アルバム『Romance』の「A Love Theme」のMVを見て気が変わりました。



台湾での2枚目はジャズとボサノバの呪縛から解き放たれました。

「Romance」2011年7月22日 華研國際音樂 iTunesストアweb試聴

Olivia01-03 01. A Love Theme →MV
 02. 海枯石爛 →MV
 03. Let It Rain
 04. Ready for Love →MV
 05. Sing
 06. Invisible Wings →MV
 07. 要你管
 08. 邊走邊看邊想
 09. Back to Life
 10. Amazing Grace

カバーが3曲入っていますがオリジナルアルバムです。カバーの内の1曲はなんとAngela張韶涵の「隱形的翅膀」の英語カバー「Invisible Wings」で、作詞は原曲に沿った内容でオリビアが書いています。
今回は全体からジャズやボサノバの要素は90%が消え去り、スタイリッシュなPOPと言う感じで、中国語曲も入っています。今までのファンは違和感を感じるかも知れません。しかし私にはここでのオリビアは「水を得た魚」に見えます。別に今までが悪かったわけではありませんが、何か縛りから解かれたように感じます。
1曲目の「A Love Theme」。冒頭は序章のような形で、「♪I Love You~」と情熱的に繰り返し、やがてボサノバのイントロが聞こえてきます。「あ、いつもの感じね」と思っていると、これがどんどんPOPにかっこよく展開していき、今までになかったほどオリビアが生き生きと歌っています。9曲目の「Back to Life」(カバー曲) も素晴らしく歌い上げています。
2曲目だけがちょっとガクっと来ました。この中国語曲はいわゆるフツーのC-POPによくあるやや叙情的なバラードです。1曲目と同じ人が書いているのですが映画の主題歌として書かれたようで、いわゆる企画物です。2曲目にこれを入れているところをみると、中華圏でヒットしやすそうな曲をというレコード会社側の狙いも見えます。しかし違和感はあるものの、単独で聴くととてもきれいでいい曲です。
今回も総合プロデュースは王治平です。彼はオリビアの声に対して「ジャズやボサノバにこだわる必要があるのか」と考えたのかも知れません。それにオリビアは長いあいだカバーばかり歌ってきて自分の持ち歌も欲しかったでしょう。また「隱形的翅膀」のカバーにしても自分で作詞しているぐらいですからきっと歌いたかったのでしょう。今回はあらゆる縛りから解き放たれて、自分が歌いたかったものを生き生きと歌っている感じがします。
今までは、きれいだけども当たり障りのないラウンジ・ミュージックのようだったりドライブサウンドだったり、BGM的に聴かれてきたものが、「オリビア・オン」が主張し始めたようです。
ただその分方向性のはっきりしないアルバムになってはいます。これは過渡期のアルバムといっていいでしょう。次にどんなことをやるのか楽しみです。



ジャケット
Olivia01-05とにかく台湾のCDは装丁に凝ったものが多いです。
『Olivia』の方は厚紙の封筒に普通のCDケースと歌詞カードが別に入っていました。CDケースの地味な中ジャケは曲目が書いてあるだけです。歌詞カードはスタッフのクレジットも英語で書かれてあるので名前が分かりにくいです。封筒はミシンで縫ってあって、上のレビュー記事の外側の写真は糸をほどきかけた時に撮ったものです。紙が厚いのでほどくのに15分以上はかかりました。

Olivia01-04『Romance』の方は事務用で使われるようなしっかりしたビニールケースに紙箱型のCDケースが入っています。この紙箱の差し込み部分が切れそうで開け辛いです。
どちらも面白いと言えば面白いのですが、CDの出し入れがしにくいことこの上ないです。



名前についての疑問
王儷婷の「王」がどうして「Ong」なのか調べてみましたが不明です。シンガポールの公用語の一つ潮州語の発音では北京語の「wang=ワン」に近い「uang=ゥワン」という発音でした。ジュディ・オングの「Ongg」も名字である「翁」の台湾語の中のある地域の発音だそうなので、それと同じようにこれもシンガポールの一部の方言でしょうか。それとも日本デビュー時に日本人に発音しやすいように「オン」にしたのでしょうか。



日本活動時代の試聴
iTunesストアには「Olivia」「オリビア・オン」の2つで登録されています。台湾のものは「Olivia Ong」です。(各リンクはiTunesストアweb試聴ページ)
iTunes - Olivia …「Olivia」というアーティストは他にもいますので、このページの1~5です。
iTunes - 「Precious Stones」 …GTSがプロデュースしたアルバム。
webブラウザ版は30秒ですが、iTunesへ飛べば90秒試聴出来ます。



 →Amazon : アーティスト「OLIVIA」  →Amazon : アルバム「Olivia」
 →HMV ONLINE : 「Olivia Ong」  →博客來(台湾) : 「Olivia Ong」


※一応現在は台湾が拠点ですので「台湾女性歌手」に分類しておきます。


 ◯ 華研國際音樂 オリビア紹介ページ
 ◯ Olivia Ong (個人) - Facebook
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王儷婷 wáng lì tíng ワン・リーティン 発音→
※ウェード式表記 : wang li ting
シンガポールの潮州語読みでも「ゥワン・リーテン」で、近い発音です。


テーマ : 台湾ポップス - ジャンル : 音楽

タグ : 王儷婷 オリビア・オン Olivia Ong 台湾女性歌手 シンガポール出身 CDレビュー




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