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カテゴリ : 「蕭賀碩 (デビー・シャオ) 」の記事

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すごい人を見逃していました

私は昨年始め頃、上海で出会った台湾人たちから「この歌手いいよ」と教えてもらい、それでこの人のことは少し知っていたのですが、その時一緒に教えてもらった陳綺貞 (チアー・チェン) のほうに注目してしまい、すっかり忘れていました。
彼女が今回第19回台湾金曲奨(注)で新人賞にノミネートされたので、「あっ、どっかで見た名前…」と思い出し、改めてそのデビューアルバムを聴いてみました。
こんなすごい人を見逃していたとは、思った通り私の目は節穴です。

Debbie_01蕭賀碩 (シャオ・ハーシュオ) 。通称デビー・シャオは台湾のシンガーソングライターで、とりあえず新人ですが、この人はベテランでもあります。楽曲も素晴らしい上に、低い声で歌うその声にはとても表現力があって歌もうまい人です。
4歳でピアノを習い始め、10歳ですでに作曲をしていたというデビーは現在30歳。昨年のデビューアルバムが出た時点ではたぶん28歳です。
それまでどうしていたのか調べてみると、大学時代は医学を勉強しながら、その21歳の時にワーナー台湾と契約し、その後たくさんのアーティストに楽曲を提供してきたようです。つまりソングライターをやっていたのです。(医師免許も取得したそうです)
楽曲を提供した人の名前を挙げると、台湾では孫燕姿 (ステファニー・スン) 、蔡健雅 (ターニャ・チュア) 、林曉培 (シノ・リン) 、香港では鄭秀文 (サミー・チェン) 、楊千嬅 (ミリアム・ヨン) など、大物歌手の名前がぞろぞろ出てきます。
楽曲提供だけでなくプロデュースも手がけ、上記の人たち以外にも張恵妹 (アーメイ) などのアルバムのプロデュースもしてきたようで、デビーは音楽プロデューサーでもあるのです。
デビーの曲を聴くと、その作曲センスから、かつて松任谷由実 (荒井由実) を初めて聴いたときのことを思い出してしまいました。

ある程度ポップスを知りつくした人が自分で出したデビューアルバムがこれです。

「碩一碩的流浪地圖」2007年1月

Debbie_02 01. 사랑해요 我愛你
 02. 不公平
 03. 唉 ! 愛 (with 伍家輝)
 04. 流浪地圖
 05. 現在才明白
 06. Hello, my friend ! (with 古皓)
 07. 媽媽的肚皮
 08. 淚流不止
 09. 雨不停歇
 10. Her
 11. 사랑해요 我愛你 (カラオケ)

全ての曲をデビーが作詞作曲プロデュースしています。
1曲目からいきなりタイトルに韓国語が出てきますが、この曲は台湾のアイドルドラマ用に書いたもので、それを自分で歌い、大ヒットしたのがこのアルバムを作るきっかけになったようです。「サラヘヨ (愛してる)」という韓国語が心地よく響いてきます。「いい曲」というのはこういう曲のことをいうのでしょうか。
1曲目だけではありません。いい曲がずっと続くのです。特に4曲目、表題の「流浪地圖」は孫燕姿 (ステファニー・スン) に提供した曲ですが、これなどいい曲というか、いいポップスと言ったほうがいいかも知れません。とにかくどれもメロディがきれいで、素晴らしい作曲センスを感じます。その上歌もうまいし惚れ惚れします。
前にJS (Justin & Sophia) のところでも書きましたが、このアルバムからもどこか80年代の日本のニューミュージックの香りを感じます。私にはとても心地良い感覚です。そしてそのJSとも通じるところもあります。デビーのブログにはJSのミニコンサートのことが書かれてありましたので、彼らはつながりがあるのかも知れません。
トラック6,7,8と、どこかジャジーな雰囲気が漂ってきます。ジャズにはなっていませんが、例えば60年代のアメリカのポップスはコード進行やアレンジなどジャズがベースになっているものが多くありました。その感覚でしょうか。欧米のポップスを早くから取り入れてきた日本でも、もうこんな感覚を持った人はあまりいないと思います。デビーはこんなセンスをどこから仕入れたのでしょう。私はこの3曲を聴いて更にすごい人だと思ってしまいました。その8曲目はアレンジが完全にジャズボーカルの世界になっています。
トラック9,10とも最後まで「いい曲」は続きます。
これはさすがに新人のレベルのアルバムではありません。
デュエットが2曲入っていますが、伍家輝 (ウー・ジァーフェイ) と古皓 (クー・ハオ) という人を調べてみると、2人ともシンガーソングライターで、デビーと同じくプロデュースまで手がける人たちでした。
あえてデビーの不利な点をを挙げるとしたら、その声の低さから、やや華やかさに欠ける感じがあります。こういう人はヒットチャートにはあまり出てこないのでしょうが、じっくりと根強いファンを増やして、じわじわ売れていくのではないかと思います。

金曲奨のノミネートを受けてか、「飛躍する30歳」という触れ込みで4曲入りシングルが間もなく出るようです。


今回の台湾金曲奨の新人賞ノミネートにはいろいろ物議があるようで、これにノミネートされた人で中華圏の報道で言う意外な人と言うのはデビーのことです。このデビューアルバムは、発売直後に玫瑰大眾音樂ネットのアルバムヒットチャートでは、20位に1回顔を出しただけなのです。
金曲奨の舞台裏的には、CDの売り上げだけではない真の実力者も入れておきたいという考えがあったのかも知れません。
受賞の発表は7月5日、台北アリーナで行われます。

第19回台湾金曲奨ノミネートリスト


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テーマ : 台湾ポップス - ジャンル : 音楽

タグ : 蕭賀碩 デビー・シャオ 台湾女性歌手 2007年デビュー CDレビュー




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