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カテゴリ : 「丁噹 (ディンダン) 」の記事

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やっとディンダンの顔が見えてきました。

ディンダンの1年2ヶ月ぶり3枚目のアルバムです。以前の2枚のアルバムでは彼女の実力は感じるものの、私は何か物足りなさを感じていました。しかし今回はちょっと違いました。


「夜貓」2009年9月29日 歌詞
Della
 01. 你為什麼說謊 →MV
 02. 花火 (with 五月天:阿信) →MV
 03. 夜貓 →MV
 04. 他說你沒用 (Rap: Magic Power樂團) →MV
 05. 全世界不懂無所謂
 06. 我愛他 →MV
 07. 突然想愛你 (with 周華健) →MV
 08. 親人
 09. 半帶電
 10. 可惜了
 11. 長大 (資生堂CMソング)

今回のアルバムを聴いて今までの物足りなさの理由が判りました。今までは楽曲がいまいちだったのです。もちろんいい曲はあったのですが、全体に地味と言うか「面白い曲」と言うのが少なかったように思えます。
ところがところが、今回は次々面白い曲が出て来るではないですか。先行オンエア曲以外は一切試聴を聴かずに、届いたアルバムで初めて聴きましたからその驚きは激しかったです。
1曲目「你為什麼說謊」はデビューアルバムの「離家出走」を思わせる今までのディンダンの延長のような曲で、後半のうなりが胸を打ちます。しかし、今まではそのあと1曲目を超える曲が出てこなかったので、なんとなく同じパターンかなと思いつつ聴いていると、2曲目「花火」は五月天の阿信とのデュエットで、阿信が書いたとは思えないおしゃれなメロディが聞こえてきます。1979年に「私のハートはストップモーション」という早過ぎたニューミュージックがありましたが、ちょっとそれを思わせる16ビートがかった軽やかな曲です。ここでちらっと「イルカの音」ホイッスルボイスを聞けますが、今回はほかには出てこないのがちょっと残念です。
ding-dang04-01次に出てくる表題曲「夜貓」が今回の売りの曲だったようですが、面白い曲ですねえ。音も凝りに凝っています。前回から出て来たダンス系の曲で、今回ディンダンは猫耳を付けてあらぬ方向へと向かっています。このアルバムにはもう1曲「半帶電」もダンスで、こちらもステージではセクシーなダンスを踊っているようです。これもディンダンのひとつの顔になっていくのでしょうか。
次々面白い曲が出て来ます。「他說你沒用」はMagic Powerというヒップホップ系のバンドとのコラボです。1stでも1曲ヒップホップをやっていましたが、ディンダンはこのあたりが好きなのかも知れません。
次の「全世界不懂無所謂」はロックですが、このわざと音を外した気だるい歌い方がうまいですね。このあたりでディンダンのボーカルセンスを感じます。
今回は何曲かロック色も出て来て、それらは朱敬然 (チュウ・ジンラン) というプロデューサーによるものと思われます。10曲目の「可惜了」もディストーションギターを前面に出したヘビーロックで、今までのディンダンにはなかった曲です。
バラードとしては、「我愛他」は今までのディンダンらしい曲で、なかなかいいメロディです。こういう曲はC-POPとしては外してはならない曲でしょう。「親人」もしっとりと沁みてきます。
「突然想愛你」はベテラン周華健 (エミール・チョウ) とのデュエットです。このオヤジは楽しそうに音楽をやる人で、ディンダンも楽しそうに歌っています。
ラストの「長大」も1曲目に匹敵する歌い上げバラードで、とてもいい曲です。
アルバムに統一感がないと言うのはC-POPでは当り前のようですので、それはとやかく言いません。それを前提にすれば面白い曲ばかりでまとまっています。ディンダン本人だけでなく、音も凝りに凝っていて気合いが入ったアルバムてす。
毎回ディンダンのアルバムで書いていますが、「I Will Always Love You」をステージで歌ったものを聴いてしまうと、まだあと一歩と言う感じもしますが、やっとディンダンの顔が見えてきたという感じがします。また次回に期待です。

C-POPの王道はバラードだと言われてきましたが、最近私が聴いている範囲ではバラード率が下がってきているように思えます。と言ってもやはりヒットするのはバラードなんですね。KKBOXの試聴ランキングを見ても、上位に入っているのはほとんどバラードで、ディンダンも「夜猫」発売から20位内に今も入っているのは「我愛他」「你為什麼說謊」で、表題曲の「夜貓」や「他說你沒用」は1度も20位内に入らず、今はずっと下のほうにあって、前回のアルバムのバラード「猜不透」に抜かれています。作り手もそろそろバラードばっかりに飽きてきているようにも思えますが、世間はそうはさせてくれないようで、バラードの王道は続いているようです。

ディンダンは大陸でもどんどん人気が出ているようで、特に今までのアルバムに歌いやすいバラードが多かったせいかカラオケでよく歌われるそうです。「カラオケ女王」の梁静茹 (フィシュ・リョン) の後継者だと一部で言われているようです。


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タグ : 丁噹 ディンダン 台湾女性歌手 大陸出身 CDレビュー

「夜猫」9月29日現地発売。

Della-00前回の「我愛上的」から1年2ヶ月ぶりです。
すでに先行曲「花火」と「我愛他」のフルMVが出ています。
KKBOX「花火」
KKBOX「我愛他」

「花火」は前回に引き続き五月天 (メイデイ) の阿信とのデュエット曲で、おしゃれなさわやかPOPですね。今回はほかに、ベテラン周華健 (エミール・チョウ) とのデュエットも入っています。

国内でも予約を開始しています。
夜猫 - ディンダン 丁當 - HMV

曲目など詳しい情報は中国語ですがこちらで。
博客來音樂館>丁噹 / 夜貓 …こちらは現在まだ予約開始ではなく、開始の通知をもらう状態になっています。

今までのディンダンの2枚のアルバムは、全然悪くはないのですが、私には何か物足りないというか、聴いていると「ディンダンはもっと歌えるはずだ」という気がして、常に「次に期待」という感じでした。さて今回はどうでしょう。


デビューに関する余談
前回のアルバムのことを書いて以降に知ったことですが、ディンダンは大陸出身で、大陸のパブで歌っているところを台湾のプロデューサーにスカウトされたそうです。前に書きましたが、ディンダンはスカウトされてから台湾でデビューするまで4年もかかっています。1stアルバムに入っている黃曉明 (ホァン・シャオミン) との大陸時代劇の主題歌のデュエット曲は、スカウトから2年目に録音されたものです。どうしてデビュー前に大陸からそんなものが出たのか疑問でしたが、そのときはまだ台湾でのデビューのメドが立たず、大陸で細かい仕事をしていたのだと思います。

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タグ : 丁噹 ディンダン 台湾女性歌手 大陸出身

待望の2nd                     丁噹の1回目記事へ

デビューアルバムからちょうど1年目に出た2ndアルバム「我愛上的」。じっくり聴いてみました。
すでにディンダンは、1stですでにかなり歌い込まれた歌声でしたから、その時点でほぼ完成されていたようにも思えます。あとは年齢的な味わいで磨きがかかっていくだけという状態で、今回はその「磨き」が少しかかったというところでしょうか。

我愛上的「我愛上的」2008年7月  歌詞
           →試聴ページへ
 01. 我愛上的
 02. 幸運草
 03. 閃光燈
 04. 耍大牌
 05. 猜不透
 06. 我不怕
 07. 走火入魔 (with 阿信)
 08. 蘋果光
 09. 想得美
 10. 石頭

少し前までのC-POPのアルバムは、1曲目には「つかみ」としてノリのいい曲を入れているものが多かったように思いますが、最近は一番良くできた曲がトップに入っていることが多いような気がします。
そのセオリーに従ったのか、1曲目には前回の「離家出走」に匹敵する素晴らしい歌い上げバラードが入っていて、やはりディンダンはうまいと思わせます。2曲目もいい曲なので、この1曲目はラストに持っていってほしかったところです。
2曲目はいい曲ですがサビの部分がどこかで聞いたメロディだなと思ったら、井上陽水の「少年時代」によく似ています。ただ、コード進行がどちらもバロック音楽なので、メロディは似てしまうのかなとも思いますが、いずれにしても私はこの曲が好きです。「少年時代」も好きですが。
このアルバムに限ったことではないのですが、台湾ポップスには日本のあらゆる時代の音楽の要素がひとつのアルバムに混在して入っていることがよくあります。それが私にとっては魅力のひとつで、特にアップテンポの曲になると、90年代前半から80年代の懐かしい響きを感じることがよくあります。このアルバムにも何曲か入っています。
4曲目「耍大牌」はまさに80年代J-POPそのもので、これがまた思いっきり楽しい曲です。ディンダンもこれでもかというくらい楽しそうに歌っていて、編集でディンダンの笑い声が後半にちりばめられています。私はこのアルバムで一番好きになりました。
トラック3,8などは、アレンジや録音テクニックは新しいものになっていますが、メロディだけ聴いていると更に遡って70年代後半の日本のポップスを思い浮かべます。J-POPという言葉もなくて和製ポップスなどと呼ばれていた時代のものです。
ステージの映像を見ると3曲目ではなんとディンダンが、Jolin (蔡依林) のようにダンサーたちと踊っています。
それから8曲目「蘋果光」は、この前台湾金曲奨で最優秀作詞家賞を受賞した方文山 (ビンセント・ファン) が詞を提供しています。
MVは1曲目を職人黄中平 (ホァン・チュンピン) 監督が、5曲目を最優秀MV賞の巨匠周格泰 (チョウ・グータイ) 監督が撮っています。

■五月天 (メイデイ) のサポート

このアルバムの話題としては、7曲目のロックバンド五月天 (メイデイ) のボーカル、阿信とのデュエット曲でしょう。詞曲とも阿信が提供していて、C-POPらしい覚えやすいメロディのデュエット曲に仕上がっています。このMVは上海まで行って撮っています。監督はベテラン馬宜中 (マ・イーチュン)。
そのスケジュールのからみか、このアルバムの何曲かのボーカル録りを上海のスタジオで行っています。また、五月天録音室でも何曲か録っています。
ラスト2曲は、これまた五月天の石頭がプロデュースしていて、五月天風の粗っぽいギターの音がやたら大きくて、まるで五月天をバックバンドにディンダンが歌っているかのような仕上がりになっています。ラストの曲はその石頭作曲で五月天瑪莎 (マーサ) とともに演奏にも参加しています。
前回もそうでしたが、同じレコード会社の五月天が、かなりディンダンのサポートをしています。

■ I Will Always Love You

ただ、今回も物足りなさを感じる部分もあるのです。
ディンダンはデビュー以降、ステージで「I Will Always Love You」をよく歌っています。映画「ボディガード ('92)」の中でホイットニー・ヒューストンが歌った曲です。
おそらくデビュー前からパブなどで歌ってきたのでしょう。ライブ映像を見ると、「この歌ならまかしといて!」と言わんばかりに見ていて気持ちがいいほど意気揚々と歌っています。ホイットニーの物真似ではあるものの、あそこまで歌えたら凄いと思います。あれを聴いてしまうと、ディンダンの持ち歌がどれも物足りなく聞こえてきます。誰か彼女のために「I Will Always Love You」のような曲を書いてやってくれ! と思うのですが、はたしてアジアにあんな凄い曲を書ける人がいるでしょうか。
ディンダン自身にはとても実力があるわけですから、また次に期待、ということになってしまうのですが、いつか洋モノ曲のカバーアルバムを出してもらいたいところです。
いずれにしても、このままディンダンの歌に更に磨きがかかっていけば、いつか彼女は凄い歌手になっていくに違いないとは思います。
「I Will Always Love You」丁噹 (YouTube)…テレビ出演時のもの。ライブ映像は削除されました。

■余談

丁噹という名前は芸名でしょうが、英語で鐘の音の擬音を「ディンドン、ディンドン」と言います。それを中国語で表記したのが「丁噹、丁噹」ということのようです。試しに「丁噹」をweb翻訳 (excite) にかけてみると、「ちりんちりん」と出てきます。


YesAsia.com -「我愛上的」


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タグ : 丁噹 ディンダン 五月天 メイデイ 台湾女性歌手 大陸出身 CDレビュー

4年の歳月をかけた大型新人のアルバム

丁噹 (ディンダン) は昨年の7月に台湾でCDデビューした新人です。しかし「今度デビューしました。よろしくお願いしまーす」的な声ではなく、かなり歌い込まれた声のように思えます。
発売と同時に台湾でかなりヒットしたこのアルバムで、そのすばらしい歌唱を聞けます。

離家出走 「離家出走」2007年7月

 01. 離家出走
 02. 可以不可以
 03. 明白
 04. 愛情沒有答案
 05. 代替
 06. 自由
 07. 雙飛 (with 黃曉明)
 08. 白蛇
 09. 往心裡探險
 10. 討你歡心

ディンダンの魅力はその驚異的に広い音域と、どこか暖かみのある心地いい歌声です。ディンダンも超ハイトーン「イルカの音」を持っています。先日紹介した大陸の张靓颖 (ジェーン・チャン) よりはやや低めですが、ディンダンの場合はいとも簡単に出しているように感じます。トラック1,2でそれを聴くことができますが、特に1曲目「離家出走」は表題になっているだけあってディンダンの声を最高に生かして作られた曲のように思えます。私はこの曲が大好きです。
2曲目「可以不可以」は卓文萱 (ジニー・チュオ) が一昨年歌ったもののカバーです。
そしてそれら2曲と8曲目にはロックバンド五月天 (メイデイ) のメンバーが楽曲提供と演奏で参加しています。
ところで3曲目「明白」は台湾映画「盛夏光年 (花蓮の夏)」の挿入歌で、これは2006年のもので、更に7曲目「雙飛」は中国時代劇「神雕侠侶」の主題歌で、これもすでに2005年に発表されたものです。その時点でディンダンはデビューしていたとも言えます。ちなみにデュエットしている黃曉明 (ホァン・シャオミン) はそのドラマの主役で大陸の役者です。

苦節4年

ディンダンはパブで歌っていてスカウトされ、実はそれからこのアルバムが出るまでに4年もかかっているのです。2年目にアルバムができつつあったそうですが、ディンダンの声を生かしきった曲がないというプロデューサー判断でデビューは先送りになり、更に2年が費やされたのです。
そのあたりからまたいろいろ推理してみました。

「可以不可以」のカバー

その2年目というのは中国時代劇の主題歌を録音した2005年ですが、その時点でこのアルバムはほとんどできていたのではないかと思われます。おそらくその主題歌を話題にアルバムを発表するはずだったのでしょう。
2曲目「可以不可以」は、2006年のジニーのカバーということになっていますが、ディンダンの方がその2005年の時点で先に録音していた可能性があります。
なぜなら、まずどちらも同じカラオケが使われているのですが、ジニーから1年も経っていない上に、それほど話題にもなっていない曲を同じカラオケで安易にカバーするのは、これだけ歌唱力のある大型新人のアルバムとしてちょっと考えにくいということがあります。仮にディンダンがあとだとしたらアレンジを変えて新しく録るでしょう。
つまり、先にディンダンが録音していたけれどデビューは全く未定。ジニーがこの曲を歌ってみるとカラオケとキーが合っていたし、なかなかいい感じだった。それに大物アーティストによる楽曲とカラオケを眠らせておくのはもったいない。それでそのままジニーのアルバムに収められてしまった。ということではないかと思います。

さて、更に2年かかってでき上がった「ディンダンの声を生かしきる追加曲」は「離家出走」1曲だけだったのではないかと思います。このアルバムを聴いているとそんな気がします。プロデューサーはこの曲を待っていたのだと思います。
その間ディンダンは、やはりパブで歌っていたのでしょうか。

これからに期待!

「離家出走」はデビューアルバムとしてはすばらしい出来だと思います。
しかし、表題曲「離家出走」を聴くと、もっとディンダンには凄いものがあるんじゃないかと思ってしまいます。もしこのアルバムにこの曲が入っていなければ、確かにちょっと物足りないものになっていたかも知れません。この1曲目の歌唱力のインパクトがあるから、他の曲も輝いて聞こえるのかなと。
いずれにしてもディンダンという歌手はこれからが楽しみな人であり、充分応援のしがいがある人です。今年の金曲奨(注)の新人奨ノミネート有力候補でしょう。

「可以不可以」のMV(注)について

可以不可以MVこのMVを撮った周格泰 (チョウ・グータイ) 監督のこともいつか書きたいのですが、MVの本来の目的を逸脱したものばかり撮る人です。しかし作品は面白いものが多いのです。この「可以不可以」MVもディンダンの歌はほとんどBGMにされてドラマ優先になっています。おまけにディンダンは全く登場せず、主役の五月天のメンバーである「怪獣」のドラマと化しています。MVにはなっていませんが、これはこれでいい作品で、幼なじみ2人のちょっと切ない物語です。
「可以不可以」MV(7' 24") ※中国語の「演出」は「出演」の意味です。

補足:ディンダンには「RING」という英名があるようですが、使われているのを見たことがありません。


YesAsia.com -「離家出走」(DVD付き)

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