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台湾原住民族
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タグ : 「台湾原住民族」の記事

ヘビーでドラマチック満載! お腹一杯になります。

パワフルなボーカルが魅力のアイリン。前のアルバムは5年ぶりのものでしたが、今年3月に出たアルバムはそれから11ヶ月ぶりのリリースでした。前のアルバムが結構ヒットしたのでしょうね。4枚目になるこのアルバムを今回も期待して聴いてみました。


Love Sign「愛靈靈」2009年3月13日
    歌詞iTunesストア台湾web試聴
 01. 空港 MV
 02. 愛靈靈 MV
 03. 千年之戀 MV(2004年製作)
 04. 沸騰
 05. 晴空
 06. 倒數
 07. 搶不走的夢想
 08. 白色謊言
 09. 一天一點
 10. I Will Smile (with 趙詠華)

正直言って前のアルバムはそれなりの成長は感じたものの、5年ぶりのリリースとあって昔のヒット曲が4曲入っていて、その素晴らしい4曲に引っ張られていた感じがありました。ところが今回はその物足りなさを完全に取り払ってくれました。落ち着いた歌声とパワー全開がバランスよく混在しており、ニューヨークのスタジオでミキシングを行ったというサウンドはリズムセクションが前面に押し出され、全体にとてもパワフルな仕上がりになっています。個人的にちょっと残念だったのは今までのアイリンの魅力の1つであったR&B色が消え去ったことですが、それにあまりある内容になっています。

1曲目からアイリンらしい重々しいバラードが静かに始まり、どこまでも盛り上がっていきます。前回は、どこか落ち着いた歌い方で盛り上がりきらないところがあったのですが、今回は天を突くようにどこまでも盛り上がっていき、バックの音もパワフルなヘビーロックになっていきます。そしてごく自然にアイリンの売りである「都はるみ風シャウト」が気持ちよくぶちかまされます。それは以前はわざとらしい感じでしたが、まさに「極めた!」という感じです。
2曲目の表題曲「愛靈靈」は、3拍子の流れるようなリズムが心地よく、このアルバムの中では比較的穏やかな曲ですが民族的なイントロや間奏がダイナミックです。
3曲目の「千年之戀」は、2007年に解散したロックバンド信樂團とのコラボ曲で、信樂團の2004年のアルバム「海闊天空」の中に収められていたものです。これがまたいいんです。まだこのころはわざとらしい都シャウトでしたが、パワー全開が気持ちいいです。信樂團も骨太の音を出しています。更にこれもニューヨークでミキシングし直されており、違和感なくこのアルバムに溶け込んでいます。
4曲目「沸騰」も素晴らしい歌い上げバラードです。情熱的でひたすらドラマチックです。
5曲目「晴空」は前回の「天使之翼」に続いてJS (Justin & Sophia) の2人が書いています。彼等らしいきれいな曲ですが、今回は全体のこってりした感じの中では軽いデザートというところでしょうか。
6曲目8曲目のロックも気持ちいいぐらいアイリンはガンガン歌って来てます。リズムセクションとギターがかなり前面に押し出されていますが、逆にアイリンの叫びがパワフルに聞こえます。ニューヨークでのミキシングは正解です。完全にアメリカンロックになっていてかっこいいです。もうこのあたりで汗だくになる感じです。あいだの7曲目「搶不走的夢想」もこの中では軽いポップスに聞こえますが、パスドラがバシバシ効いています。
そして9曲目「一天一點」のきれいなバラードでほっとさせられます。しかしこれも普通で考えるとかなりドラマチックな展開の曲です。
別の視点から見ると、各作曲家やプロデューサーたちが、アイリンにいかに歌い上げさせるかということを競い合ってるかのような内容になっています。
そしてラストの「I Will Smile」! 趙詠華 (シンディ・チャオ) とのデュエット !!
このシンディ・チャオという人、名前は見たことがありましたが、素晴らしくパワフルな声の持ち主です。アイリンも負けずに歌っていますが、明らかに負けています。歌は勝ち負けの問題ではないと思いますが、凄いソウルフルなボーカルです。調べてみると1988年にデビューした大御所です。台湾POPだけでもまだまだ凄い人がいることを実感しました。

とにかく、「聞き応え」が板になったようなCDで、最初から最後までガンガン熱い歌声が聞こえて来るというC-POPでは珍しいアルバムです。これ1枚でお腹一杯になります。アイリンはこの路線でガンガン行ってほしいと思いました。

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タグ : 戴愛玲 アイリーン・ダイ プリンセス・アイ 台湾女性歌手 台湾原住民族 CDレビュー

不思議な言葉のハイセンスな音楽がまた不思議。

台湾POPには、いつも私が紹介している北京語POPのほかに、台湾語 (閩南語) POP、客家語POP、原住民語POPという世界があり、なかなか奥深いものがあります。今日紹介するのはその原住民語POPのアルバムで、今年の第19回台湾金曲獎で「最優秀原住民歌手賞」と「最優秀原住民アルバム賞」を獲ったものです。私はその授賞式をオンライン放送で見ていて、「こんな世界があったのか!」と思い興味を持ちました。
原住民語POPと言っても言葉が違うだけで、基本的には普通のポップスではあります。

ipay_01依拜維吉 (イーパイ・ブイシー)。これは台湾原住民族の1つタイヤル族 (またはアタヤル族) での名前で、「維吉」が名字のようです。北京語の本名は黃慧文 (ホァン・フイウェン) と言い、今回のアルバム以前はこの名前で活動しており、通称として「イーパイ」と呼ばれていたようです。ちなみに普段は北京語で普通に「台湾人」として生活しています。(念のために)
今回がアルバムデビューなのですが、プロとして音楽活動を始めたのは1998年で、その時は黃靖紘 (ホァン・ジンホン) という芸名で、香港や台湾で活躍する孫耀威 (エリック・ソン…かつて日本デビューもしています) とのデュエット曲を出しています。
その翌年には名前を本名の黃慧文に変え、熊天平 (パンダ・ション) とのデュエット曲を皮切りに、ソングライターとして活動を始め、これまでに多くの歌手に詞と曲を提供してきています。王心凌 (シンディ・ワン) の「Cyndi Loves You」の中の「糖罐子」の作詞も彼女です。
また、ボイストレーナーとして多くの歌手を育ててきており、イーパイは裏方のほうで活躍してきた人のようです。
と言っても番組主題歌など、企画物のシングル曲も自ら数多く歌ってきています。
更には前述の熊天平のMVの監督もしており、かなり多才な人のようです。

「野心」MV …熊天平 (パンダ・ション) とのデュエット曲。1999年。コロコロしたイーパイです。

そのイーパイが満を持して出したアルバムは、あえてタイヤル族にこだわり、その名前と言語で作り上げたものです。それは台湾原住民族としての誇りを感じさせます。


Ipay Buyci 「依拜維吉」2008年1月
  ※曲名はタイヤル語の発音で、カッコ内は中国語訳

 01. Cyu Kak Min Ko (中華民國)
 02. Ipay Buyci (依拜維吉) →MV
 03. Si Yan Mi Su (我喜歡你)
 04. Bunyeg (火)
 05. Blaq Na Kian (完美世界)
 06. Keramac (思念)
 07. Syaq Na Yaki (黥面女巫的微笑)→TV出演ライブ
 08. A La La (幸福)

張りのある可愛らしい声です。
全曲イーパイの作曲で、一部の作詞もしています。全体に聴きやすいメロディと、ところどころに重々しい民族色が顔を出して、様々な彼女の思いが見え隠れします。また、アレンジにも時々ハイセンスなものを感じます。
初めて聞くこの言語も、サウンドのひとつとして不思議な響きがあり、私は小学校で習ったマレーシア民謡「ラササヤンゲ」を思い出してしまいました。
1曲目の「中華民國」なるタイトルの曲は、彼女たちの民謡らしき声にかぶさって幻想的で重々しい音で始まる曲です。(これについては後述)
しかし2曲目、アルバムタイトルでもあり自分の名前でもあるこの曲では、一転して軽やかなリズムのちょっとおしゃれな曲になります。ラップ風のイーパイの声がとても可愛い曲です。これは私のお気に入り曲になりましたが、アルバムとしてはこの曲だけ全体から浮いた感じがするのは否めませんが。
7曲目「入れ墨顔の巫女の微笑み」というのはジャケ写のメイクのことでしょうか。ひたすらきれいな曲です。言葉のせいもあって、どこかエキゾチックなものを感じます。
更にラストの「A La La」が本当に素晴らしい曲です。優しい曲で、シンセのうまい打ち込みによるオーケストラアレンジで、まるで往年のハリウッドミュージカルのようなアレンジに展開をしていき、やがて子供たちとの合唱になります。聴いていると遠い気持ちになります。
このアルバムの優しい曲を聴いていると、私はどこか原風景的な懐かしさを感じます。そしてイーパイの様々な思いが詰まったものになっているように思います。

1曲目の「中華民國」という曲について
このタイトルですから何か政治的なことを歌っているのだろうかと気になり、歌詞カードには中文の翻訳が書いてありましたので、私のぼんやりとした中文力で内容を読み取ってみました。
台湾原住民族たちはかつて漢民族社会から虐げられてきた歴史があります。この歌は、それが現在の中華民国 (つまり台湾) 憲法によって人権が認められて「台湾原住民族」として民族主義的に確立したことへの感謝を歌っているように思います。
「ありがとう中華民国 ありがとう三民主義」
彼女としては、最初のアルバムのまず1曲目でどうしてもこれを歌いたかったのでしょう。
台湾原住民族は、昨年と今年で一部族ずつ増えて政府が認定しているものは現在14部族です。今まで1つの部族にまとめられていたものが、微妙に習慣や風俗が違うということで、その人たちが政府に陳情し、それが一部族と認定されるたびに新しい部族名が増えていくのです。政府は彼らのアイデンティティーを尊重しているわけです。


以下、音楽の話からどんどん離れていきます。

台湾原住民族の言語についてのうんちく
イーパイが使うタイヤル語というのは、タイヤル族以外にタロコ族とセデック族も使うようですが、微妙に方言があるようです。
台湾原住民族全体が使う言語を大きく分類するとそのタイヤル語を含めて4種類あり、使う言葉で14部族は大きく4つに分類されています。それは似通った言葉を使う部族は元は1つの部族であり、それが分岐して方言化したことを示すからです。
そしてその4つの言語にも大きく見ると共通性があり、総称して台湾原住民族の使う言葉をフォルモサ語と呼びます。(ちなみにヨーロッパなどでは台湾のことをフォルモサと呼ぶそうです)
更に共通性を求めると、マレーシアやフィリピンの言葉に及びます。私がイーパイの歌を聴いてマレーシア民謡を連想したのがうなずけました。
更に更にわずかな共通性を求めると、東はニュージーランド、ハワイ、イースター島などの先住民。西はなんとアフリカの手前のマダガスカル島まで達するそうで、それらの言葉を使う民族を全て総称してオーストロネシア語族と呼びます。
そして台湾原住民族の言葉はその根源的な要素を保っているのだそうです。
ということは、始まりは台湾にいた人々が、船を漕ぎ出して新しい土地を求めて様々な島に移り住み、何万年もかかってイースター島やマダガスカルまで行き着いたということです。
いつの間にか古代ロマンの話になってしまいました。
先に書いておくべきでしたが、私は人類学、民族学、民俗学、考古学、更に最も好きな古生物学など、物や文化や生物のルーツを探る学問にとても興味があるのです。
イーパイの歌を聴きながら、彼女のルーツに思いを馳せているのでした。

ちなみに。
日本では「原住民」という言葉はどこか差別的なニュアンスを持つようになってしまったために、現在では「先住民」という言葉が使われますが、中華圏の人がこの「先住民」という三文字の字ヅラを見ると、「すでに滅んだ民」というニュアンスを感じるそうです。
そして「台湾原住民族」という呼び方は彼ら自身が望んだということで、私は彼らに限ってその呼び方を尊重するようにしております。
もうひとつちなみに。
かつての台湾原住民族は警戒心が強く、言葉の違う部族とのコミュニケーションはほとんどない状態が何万年も続いたそうです。(森に住む民の多くは、敵、あるいは猛獣などが木や草の影からいつ襲ってくるかわからないと言う状態で警戒心が強くなる傾向があります)
ところが、原住民族を研究する台湾の学者の話では、日本による台湾統治時代に原住民族にも分け隔てなく日本語教育がされたために、(その是非はともかく)日本語が彼らの共通語になり、コミュニケーションが盛んになったということです。
ビビアン・スー (徐若瑄) はタイヤル族と漢民族のハーフで、彼女のタイヤル族のお婆さんは日本語しか話せなく、ビビアンとは話ができなかったそうです。ところがビビアンが日本語を覚えたことで、お婆さんと初めて会話が出来るようになったということです。

書き出すと止まりませんのでこのへんにしておきます。それより寝なきゃ。



テーマ : 台湾ポップス - ジャンル : 音楽

タグ : 依拜維吉 イーパイ・ブイシー 台湾原住民族 台湾女性歌手 CDレビュー

可愛い2人ですがパワフルです。

今年8月に台湾でデビューしたユニットです。
男の子のほうが﨟銘偉 (ライ・ミンウェイ) 、通称ユーミン。女の子が黃美珍 (ホァン・メイジェン) 、通称ジェーン。通称の頭文字をとってY2Jなのでしょうが、間の「2」はわかりません。
2人とも台湾原住民族で、ユーミンがタイヤル族。ジェーンはプユマ族で、アーメイ (張惠妹) と同じ村の出身だそうです。
タイヤル族の言葉で「ユーミン」は「神木」を意味し、そしてジェーンが小瞳 (トンちゃん) という愛称で呼ばれていたことからユニットの中国語名が「神木與瞳 (シェンムウユートン)」となったそうです。
台湾原住民たちはみんな歌がうまいと言われているそうですが、この2人の豊かな声量もそこから来たのでしょうか。とても聴いていて心地いいものがあります。
2人は台湾の人気オーディション番組「超級星光大道」に別々に登場して人気を得ました。そしてレコード会社の企画でユニットとしてデビューしたのです。そのデビューアルバムは骨太でパワフルな仕上がりになっています。

「為你而活」CD+DVD 2008年8月 →歌詞  →iTunesストアweb試聴

Y2J_0101. 為你而活
02. 武裝的薔薇
03. 愛在末日前
04. 理由
05. 愛鍊
06. Be Your Love
07. 草戒指
08. 終結
09. 美麗
10. 不放
11. 法仔鼓
12. Se-Ma-Se-Nay Ku
13. 理由/愛鍊

ヘビーでドラマチックなロックが中心です。とは言ってもC-POPの王道はバラードですから、このアルバムもゆったりとしたというか、ズシリと重いリズムの曲が多く、そこにヘビーギターとパワフルな男女のハーモニーが乗ってきます。私はこの音は全然きらいではありません。前回紹介した衛蘭の新譜とともに今ヘビロテ状態です。
1曲目表題曲の「為你而活」は、ほかに表現が見つからないのですが、1969年のキングクリムゾンの名曲「エピタフ」を連想させす。パクリではありませんがオマージュを感じさせ共感しました。素晴らしくドラマチックでかっこいい曲です。
2曲目の「武裝的薔薇」も、昔バンドをやってた頃を思い出して血が騒ぎます。
かと思えば7曲目「草戒指」は普通の(ロックではない)歌い上げバラードで、美しい曲です。染みてきます。2人の歌唱力が生かされています。それからジェーンの歌声はディンダン (丁噹) にちょっと似ています。
9曲目、アップテンポの「美麗」はバリバリのヘビメタで、ここからヘビメタ系に入っていきます。
11曲目「法仔鼓」はユーミンのソロで、彼の一族の民謡をアレンジしたものかと思われます。
12曲目ジェーンのソロ「Se-Ma-Se-Nay Ku」のほうはプユマ族の言語のようで、不思議な響きを持った歌詞です。歌詞というより叫びのような感じで、歌詞カードに歌詞がありませんでした。これはプユマ族に伝わる民謡かも知れません。
実質この12曲目がラストの曲で、トラック13は4,5を編集でつないだ短いダイジェストです。最近の台湾のCDにはこういうのがよく入っていて、店頭プロモーション用かと思われます。
このアルバムにはいろんなヘビーロック系の曲が入っていますが、とにかく「これでもか!」とバリエーションが出て来てあきさせない上、どの曲もよくできています。確かに欧米のヘビーロックに比べるとややパワー不足かも知れませんが、それは日本の多くのものも同じです。しかし昔バンドをやっていた私には大いに共感できるところがありますし、あのころブリティッシュロックばかり聴いていた私には、このアルバムはなかなかのツボです。

DVD
オマケのDVDには上にリンクを張った3曲のMVと、ライブハウスのような小さなステージのライブ映像3曲が入ってました。そのライブ映像には感極まって涙を流しながらもしっかり歌うジェーンと、その涙をぬぐうユーミン。目立ったステージパフォーマンスなど全くないのですが、一途に歌う2人が写っています。
これからどうなっていくのか、まだまだ未知数の2人ですが実力は充分感じます。
ちなみにそのバックでドラムを叩いていた人は、陳綺貞 (チアー・チェン) のバックでいつも叩いている人でした。
それから「武裝的薔薇」MVの監督とジャケ写は黄中平 (ホァン・チュンピン) です。このジャケ写、F.I.R.「飛行部落」のジャケ写とポーズが似ています。

ソロ曲について
ちょっと芸能ネタ的な話です。
このアルバムでユーミンがソロで3曲、ジェーンが2曲歌っています。
それぞれ1人でコンテスト番組に出たということは、やはりソロデビューを夢見ていたのでしょう。しかしレコード会社的にはちょっとソロではキャラが弱いと考えてユニットにしたのだと思います。そして人気が出たらソロデビューという目論見というか、彼ら2人にもそれを約束しているのではないかと推測されます。とりあえずのユニットというところでしょう。
確かに仲のいい男女ユニットは「あんなカップルになりたい」というあこがれでファンになる人が多く出てきます。3人組ユニットのF.I.R.は、フェイと阿沁がファン公認のカップルになってしまいました。しかしもし破局するようなことがあればユニットは解散の危機になる可能性があります。
Y2Jの2人は、すでにそこそこの人気は出ているようで、仲良くなればそれはそれでファンが増えてレコード会社は歓迎で、それが破局すればソロデビューさせればいいということでしょう。プライベートな男女の関係も商売に結びつけるのは、どこの国の芸能界も同じだと思います。あくまでも推測ですが、なんとなくそんな流れのような気がします。
いずれにしても今の2人を見ていると、まだ運命共同体のように見えます。
私としてはこの2人はずっと仲良くこのユニットを続けていってほしいと思っています。企画で作り出されたユニットとは言え、2人の声の絡みは素晴らしいですから。



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5年間の成長を聴けるアルバム            戴愛玲1回目へ

2003年の「為愛做的傻事」以来、アルバムが出ていなかったアイリンの5年ぶりとなるアルバム「天使之翼」。台湾のアルバムヒットチャートではいきなり上位に躍り出たようです。待っていた人がたくさんいたのでしょう。私も期待して聴いてみました。

「天使之翼」2008年4月
  歌詞  iTunesストア台湾web試聴 [再収録曲除く]
天使之翼


01. 累格
02. 天使之翼
03. 對的人 [再収録]
04. 愛自己
05. 戀單
06. 愛的了解 (with 馬毓芬)
07. PK賽
08. 惡夢
09. 離騷
10. 可惜你不在 [再収録]
11. 壞壞惹人愛 (with 信樂團) [再収録]
12. 死灰復燃 [再収録]

まず説明しておかないといけないのは、5年ぶりと言うこともあってか、このアルバム12曲中、4曲が過去2枚のアルバムのヒット曲から2曲ずつのチョイスになっていて、彼女の超ヒット曲「對的人」も入っています。(台湾では今でもカラオケチャートの上位とか)
そして新曲8曲については、明らかに5年の成長が見られます。かなり歌い込んできたのでしょう。「5年もたちゃ成長するだろうが!」という歌です。
基本的に歌い方、歌声などはほとんど変わっていませんが、今、前のアルバムを聴くと、とにかくパワー全開だけで押していたという感じに聞こえてしまいます。今回のアイリンは少し押さえて歌っている感じがしますが、そこに味わいが出ています。


1曲目「累格」。「どうですか? アイリンはうまくなったでしょ」と言わんばかりの素晴らしい歌い上げバラードです。聴いた瞬間「あ、うまくなってる…」と思わせる歌声です。5年も待たせたファンをとりあえず納得させられる曲でしょうね。
続く2曲目の表題曲「天使之翼」。私はこれが気に入ってしまいました。しばらくこの曲だけヘビロテでした。美しい曲です。8分の6拍子のリズムが軽やかに流れます。まるで天使の翼で空を飛んでいるようです。曲がいいだけでなくアレンジも美しいです。アイリンの歌も、都シャウト(都はるみ風のシャウト。うなり。私の造語です^^;)は以前はわざとらしく「これでもか」と出てきましたが、今回はさりげなく出てきて、それが彼女の「10」を感じさせる瞬間です。
残念なのは、私のCDだけなのか、この曲だけ音が歪みっぽいです。レコーディング時のものではなく、CDのオーサリング時の物だと思います。
3曲目に前回のアルバムからの大ヒット曲「對的人」が入っています。何度聴いても私はこの曲が好きです。ここまでの3曲がとりあえず「つかみ」というところでしょうか。
4曲目「愛自己」で、やっと彼女らしいノリノリが出てきます。ヒップホップです。これも前ほどパワー全開でないのがいいです。こういう曲も本当に前以上にうまくなりました。
6曲目でデュエットしている馬毓芬 (マ・ユーフェン) は作曲家やプロデューサーでもあり、アーメイなどを支えてきた人です。
8曲目の「惡夢」というバラードは、曲名に似合わず美しい曲です。
デビューアルバムからの2曲は今回初めて聴いたのですが、11曲目「壞壞惹人愛」は、昨年解散した信樂団とのセッションで、ヘビーなロックンロールです。アイリンのパワー全開をここで聴けます。私は昔バンドでこういうのもやっていたので、ちょっと血が騒ぎます。今回過去の曲4曲を入れたと言うのは、とても面白い味付けにもなっています。
ラストは前のアルバムから「死灰復燃」。けなげなくらい力いっぱい歌うバラードが締めくくります。

ただ、このアルバムを全体的に見ると、「ここらでアイリンのアルバムを出してやらないと本当に忘れられてしまう」という場つなぎ的なところもやや感じられます。また「とりあえず今のアイリンの素晴らしい歌唱を聴いてもらわなければ」というところも感じます。最初の新曲2曲など素晴らしいのですが、過去の4曲が入っていなければ、やや物足りないものになっていたかも知れません。特に今までのパワー全開を期待していたファンにはそうでしょう。その4曲がどれも素晴らしいのです。パワー全開のアイリンも良かったなと思わせます。そして結局アイリンは大ヒット曲「對的人」から離れられないでいます。
まあ、それはアイリンを知らなかった人には関係ないことでしょうから、新旧を気にせず聴けばとても聞き応えはあります。過去から未来への再出発でもあり過渡期のアルバムと言うところでしょうか。
幸いヒットしているようですし、アイリンの歌そのものは素晴らしく良くなっているので、次に大期待です。


※今回から通称を「アイリーン・ダイ」改め、「プリンセス・アイ」にしたようです。なんだか皇族と間違えられそうですね^^;。ちょっとすぐにはなじめない名前です。通販サイトが使い出して、その名前が通るようになったら左のカテゴリも変えます。

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声の活火山!

この人、2003年にアルバムを出して以来、特に昨年の春以降何の活動の情報も見られないので、消えちゃったのかなと思っていたら、先週5年ぶりの新譜が出ました。今CDがYesAsia.comからゆっくりと私の家へ向かっていますので、とりあえず彼女のことを紹介しておきます。

アイリン01戴愛玲 (ダイ・アイリン) 、通称アイリーン・ダイは、張惠妹 (アーメイ) などと同じく台湾原住民族の出身で、やはり驚くべきパワーとリズム感を持った人です。
小粒ながらぴりりと辛いと言うか、「パンチの効いた歌声」という言葉がぴったりの歌手です。
売りは都はるみばりのシャウトで、若干わざとらしい感じもしますが、ライブでその都シャウトが出ると、ひゅーひゅーと拍手が起こります。
彼女の生い立ちなどを読んで見ましたが、子供の頃は自閉的でひきこもりぎみだったそうで、彼女の叔父さんが音楽が好きで、いつも叔父さんの部屋で一緒に音楽を聴いていたのだそうです。ところが、新年の親戚の集まりなどになると、皆の前で生き生きと歌を歌い、どうもステージに上がると人が変わる性格だったようです。それでいつしかパブで歌うようになり、それを見た音楽プロデューサーが「これぞまさしく声の活火山やー!」と言ったそうな。

デビューは2002年の「Magic」というアルバムで、ヒップホップやR&Bをベースにした、リズムとパワーで押してくるものだったようです。現在ほとんど入手不可能なので、私はこれは聴いておりません。


「為愛做的傻事」2003年7月

アイリン-2ndこれが前回の2枚目のアルバムです。
ダンス系の曲とバラードが交互に入っていて、これだけリズム系の曲が多いのはC-POPでは珍しいです。ダンス系はどれもタイトでかっこよく、1曲ロックっぽい曲も入っていますが、これもリズムがタイトで、とにかくそのパワフルな声に圧倒されます。
またバラードも、やはりそのパワーでの歌い上げが素晴らしく、ときどき見せる艶やかな高音が心地いいです。
このアルバムの1曲目、私の1番好きな「對的人」が愛玲の最大のヒット曲で、なんと今でも台湾のカラオケチャートでは上位に入っているそうです。
この曲は2004年の後半にドラマか何かのテーマ曲に使われたそうで、そのときにシングルとしても出たようです。また、ダンスリミックスも出ています。
いつしか愛玲は「對的人を歌ってる人」ということになったようです。

「對的人」MV … 超能力者の話でしょうか、凄い内容のMVです。

▶▶このMVに出ている女優について
この人は「本多RuRu」と言って、かつて日本で「太陽とシスコムーン」というグループのメンバーだった人です。冒頭の語りは彼女だと思います。もともと大陸の人で、彼女の名付け親はあのつんく♂です。日本で活動中に日本国籍を取得したのですが、グループ解散後には台湾の仕事が多くなり、台湾で3枚のアルバムを出しています。昨年やっと日本でソロデビューしましたが、今度は大陸での仕事が増えたようで、現在は上海在住のようです。


愛玲の新譜「天使之翼」

天使之翼00さて、愛玲の5年ぶりの新譜が楽しみです。この5年間にどう変わったでしょうか。ただ、すでに忘れ去られかけた人なので、今度の新譜はベストアルバムの要素も入っているようで、12曲中4曲は過去2枚のアルバムからのチョイスです。もちろん「對的人」も入っています。新譜が届いて聞き込んだらまた書きます。
前から愛玲をここで紹介しようかと思っていたのですが「消えちゃった人を紹介してもなあ…」と思っていました。

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